ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

東京を走る

雨宮まみさんの本「東京を生きる」を読んだら、「東京で酔狂なこと」がしたくなった。

 

すぐに閃いたのが「東京タワーからスカイツリーまで走る」こと。私は運転できないので、足はもちろん自分の足だ。

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18:55 東京タワーをスタート。スカイツリーまでは約10キロ。2時間あれば到着できそう。

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19:10 新橋を通過。酔客多数。

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19:15 銀座を通過。ここまで来ると東京マラソン気分。

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19:35 日本橋を通過。この辺で約半分。 

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20:10 浅草到着。スカイツリーまで1キロ残ってるけど、気が済んだのでここでゴール。スカイツリー。綺麗だったな。

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高校3年生の頃、私は休み時間に喋っている同級生を尻目に勉強するのが好きだった。そして最近は週末の夜、繁華街で遊んでいる人を尻目に、走るのが好きになった。

ジョギングをすると、ネガティブな感情がコントロールできるというか、寂しさとか苛立ちとか、どうでもいいのに気になることが、ほんっとにどうでもよくなるのだ。

さっ、今日はもう風呂入って寝よう!

東京でのうのうと生きる

「こじらせ女子」で有名な雨宮まみさんの本「東京を生きる」に、共感するところが多かった。

 

都会で一人暮らしがしたいという理由だけで上京。親の苦労は見て見ぬふり。そのくせ憧れだったものは未だ、何ひとつ獲得できていない。

好きなものは、東京湾のクレーンやホテルの朝食。田舎と媚びる女は否定するが、かといって自分も格好いい「東京の女」にはなりきれていない。

この本は雨宮さんが3年前、今の私の年で書いたものだ。文章が綺麗。同世代にこんな人がいたなんて、驚いた。驚いたけど、

にしても、暗い。

雨宮さんは昨年、40才で亡くなった。3年後に死ぬことが分かっていたかのような文章だった。

それに比べて私は、良い意味でのうのうと生きている。

たぶんこれは、私の資質と無関係ではない。「足るを知る」という言葉があるが、貧乏な家に育った私は、恐らくこの「満足する」という能力が著しく高いのだ(親からすれば元の取れない娘だろうが)。

それともうひとつ違うのは、雨宮さんが憧れだった東京のど真ん中で、あくまで刺激的な暮らしを希求し続けたのに対し、私なんぞ家の位置こそ都心だが、実際は田舎みたいなコミュニティの中で、地味に暮らしているということ。

ときに憧れは嫉妬になり、嫉妬は自分への失望に繋がる。失望と生きるぐらいなら、憧れなんて捨てたほうがマシだ。上を見れば限りがない都会で、細く長く生きるコツかもしれない。

私はもはや、上京した目的など忘れてしまった。もうこれ以上、食べたいものも買いたいものも見たいものも別にない。今はただ、ちゃんと生きることだけを希求している。

ちょっとした夢が叶った日

親が心配するので少しは明るいネタを。

最近、深夜残業続きの私は、残業代で靴を買った。

この商品のグレージュという色で、とても履きやすい。靴ずれもしない。

 

そして、この鞄も買った。

同じくグレージュという色で、安いのに丈夫だし気に入っている。

今日1日私は、グレージュの靴と鞄で、とても気分が良かった。というのも、靴と鞄を合わせている女に、ちょっと憧れていたからだ。

ファッションの好きな女や、「好きな服着ると上がる!」とかいってる女に、今まで共感したことが1度もなかったが、いろいろ買っているうちに、女らしくなってきたのかしら。 

どんなに小さな成長でも、成長は成長。

コンビニ弁当のほうがマシ

「働きかた改革」ってのが始まるらしいけど、私は最近、3食コンビニと残業の毎日だ。

仕事が増えても人は増えない(収入も増えない)。後輩をつけてくれるのは良いが、育たないばかりかトラブルまで起こす。ますます仕事増える。

確か、半年前にもこんなこと書いてたけど、半年教えたその人は、春から異動することになった。掌から砂がこぼれるようだ。

最近の「自分へのごほうび」といえば、前の日より痩せていたら買えるビール2本(¥300)と、深夜残業したら買える靴1足(¥2500)。深夜だけは残業代出るから、どうせ残るなら深夜に限る。

って、こんなこと考えてる自分がやってらんねー!残業代目当てに働く人間にだけはなりたくなかった!!

とまぁこんなとき、私は「ニュース」で精神性を保っている。

敢えて表現を選ばずに書こう。ニュースって大体暗いのだ。常に災害が起きたり、人が亡くなったりしている。

暗いことばかり伝えるマスコミの意図は分からないけど、その人たちに比べて私は、仕事はあるし貯金はあるし健康だし、なんだかんだ働く意義だって見つけてるから頑張れるわけだし、

ニュースに目を向けるだけで、贅沢をいってごめんなさい!となれる。

ということでママ、今年も結婚しないけど、私は元気にやってます。

(今日も当たり過ぎる水晶玉子先生の占い)

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久々に会社辞めたくなったワケ

本郷にて、地元ランニング部の飲み会。

優しくてステキなメンバーたちと、クラフトビールを楽しく味わう。

こんな人たちと出会えるなんて、私は幸せ者だなぁ!

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そんな気分で宴を後にしたら、急に会社が辞めたくなった。

最近残業が増えた。なのに収入は増えない。

それももちろん事実だけど、それだけじゃ説明のつかないモヤモヤ。この正体は一体???

と内省したら、こういうことだった。

人間関係が、悪いのだ。

もちろん会社のメンバーだって、優しくてステキな人ばかり。

ところが業務が増えすぎて、どことなくギスギスした雰囲気。

出世にも昇給にも興味の薄い私だが、いくら必要な仕事だって、同僚同士がいがみ合ったり、責任をなすり合ったりするのは嫌。成果より私は仲良くしたい。

とか考えていた矢先、私が一肌脱ぐ(=原因のプロジェクトに参加する)ことになった。

ますます残業増えるけど、それで職場が平和になるなら、少しは頑張れるかもしれない。

深夜残業代で、靴でも買おっと。

凸凹道でも万華鏡なら

2018年卒学生の就職活動が解禁になりました。リクルートスーツの若者を見ると、就活をちゃんとやらなかった、昔の自分を思い出します(遠い目)。

2002年卒で就職氷河期世代の私。世も冷えこんでいましたが、そもそも自分にやる気がなく、何月が解禁だったのか未だに知らないほど、就活に対し後ろ向きでした。

その後12年で、転職を繰り返すこと4回。昔ほどではないにせよ、同じ会社で正社員として定年まで勤めあげることが有利な日本ですから、生涯賃金的には、確実に損をしています。

同級生と比べては、落胆することもあったけど、そんな中つい最近、あることを思い出しました。

それは大学生のときに唯一した、「面接対策」。

ある日実家の母に「私ってどんな人?」と聞くと、母は「万華鏡のような人」と答えました。母がなかなかの詩人であることはさておき、あれは言い得て妙だったと、今になって感じるのです。 

私は転職4回の中で、3業種、5職種を経験。海外生活もしました。

いずれもキャリアアップではないので、生活は豊かになりません。にもかかわらず私は、これを問題だとも思っていません。

今考えれば、「万華鏡のような人」である私は、くるくるといろいろな経験がしたいだけなのです。経験の種類は欲しいけど、人より稼いだり偉くなったりすることには、ほとんど興味がないのです。

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(当たりすぎる水晶玉子先生の占い)

ということで、人と比べれば不幸な気がするとしても、この道を選んだのは、自分にとってはたぶん必然。私は自分の選択を後悔していないし、ちょっと面白いぐらいに思っています。

ともすれば、世の常識に反した自由奔放ができたのも、ほかならぬ就職氷河期のおかげだったのかもしれません。

ピンクと和解する3月

春ですね〜。ピンクが着たくなる季節です。

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コーディネート一覧 / Kyoko Kikuchi's Closet|菊池京子のクローゼット

なんつって、子供の頃から背が高く、女の子らしい容姿には恵まれてこなかった私。

春になり、桜を見れば纏いたくなるこの色と、仲良くできた試しがない。

というようなことを、コラムニストのジェーン・スーさんも書いているけど、とはいえピンクを着るのだっ!今年はっ!

ジェーン・スーは日本人です。

さて、私の今年の抱負は「女らしくする」ことであります。

1月は「女は服が好き」という定説から、服装に関心を払うことを決め、
2月は「女は感情表現が豊か」という定説から、喜ぶときはしっかり喜ぶことを決め、
3月は「女はピンクが好き」という定説から、ピンクと和解することを決めたのです!

ここまでしないと「女らしく」できない自分もどうかと思うが、
ともあれ辺りを見回してみると、意外にみんな、似合うとか似合わないとか気にせずピンク着てるのね。

「嫌われる勇気」という本がベストセラーになったけど、「嫌われるかもしれないけどピンク着る勇気」が湧いてきました。

B型女子の羨ましい才能

1月はよく働いた。私はコレ↓を作っていたのだ。

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内側の編集、外側の企画、関係者の意見収集から業者への発注まで、2000万円で10万冊作るという、責任の重い仕事だった。

中でもしんどかったのが、B型女子との業務分掌。

それぞれ担当を決めたはずが、忘れたり、遅れたり、急にこだわり始めたり、安定のA型である私には、予想のできない動きをする。

しかし2月に入って、サンプルが届いたとき、B型女子には私にない、特殊な才能があることに気づいたのだ。

それは、嬉しいとか楽しいとか、感情をめいっぱい味わう能力。(喜怒哀楽が激しいともいう。)

サンプルが来て嬉しくて、いつまでも喜び回っていたB型女子。効率命の私には理解できない動きだが、そんな姿を横で見ていて、私も自分の頑張りを褒めてやる機会になった。

B型っていうとネガティブな印象もあるけど、人の心を動かすのは、もしかしたらこういう天真爛漫さなのかもしれない。

「ないものねだり」の反対は

仲良しの自営業者さんが、廃業することになった。

私財を犠牲にしても尚、借金が残るんだそうで、未来を憂うより前に、旅に出たいなどといっている。

黙って聞きながらも私は、安定した本業と、楽しい副業とに恵まれた、自分自身を幸せ者だと感じた。

忙しいときは、さっさと辞めたくなるのが仕事。しかし、辞めざるを得なくなった人を見て、恵まれていると感じるのも仕事。

「ないものねだり」の逆は「あるものさがし」というのだそうで、このマインドさえ身につけられれば、毎日は感謝の連続だ。

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…という考えかたを教えてくれたのが、ほかでもないこの自営業者さんだった。

「あるものさがし」じゃ食ってはいけない。「ないものねだり」が商売なのか。

だとしたら、経済って皮肉だ。