ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

種まきから収穫へ

最近、友人が釜山(=私の古巣)を旅行したそうで、名物料理など教えていたら、「あの頃」のことが思い出された。

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釜山で日本語を教えていたのは、2004年~2007年。当時は両国間の領土問題(竹島)が連日報道され、タクシーの運転手にすら「独島(=竹島の韓国名)問題どう思う?」などと聞かれたりしていたが、

ひとたび教室に入ってしまえば、親日的な生徒たちは、勉強熱心で心優しい人ばかり。私は「世界の平和を作るのは、政治ではなく市民の心。争いではなく、それぞれの『らしさ』を活かすことだ」と、かなり本気で考えていた。

そして帰国後、早10年。そんなのすっかり忘れていたが、今ここへ来て再び、波が来ている!気がしている。 

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前回書いた続きで、私は9月に転居することを決めた。そこは文京区根津にあるシェアハウスで、世界中からの旅行者を迎えるゲストハウスの機能もある。まさに「市民の心」である。

そして根津界隈には、個性的で勉強熱心で心優しい人たちのコミュニティもある。それぞれが『らしさ』を活かし合い、世界をよい方向に導いていくのに、(今の私にとって)これ以上の舞台があろうか!  

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ということで、早くも楽しみな新生活😆

それにしても若い頃の、行き当たりばったりに選んだキャリアが、こんな風に活かされることもあるもんだ。自分で蒔いた種というのは、いつかどこかできっと、発芽するようできているらしい。

選択とは、過去か未来を捨てること

AとBの選択肢がある。Aは過去からの延長で、Bは未来からの逆算だ。

何かを選ぶということは、別の何かを捨てるということ。

Aを選ぶことは、未来を捨て過去を選ぶということであり、Bを選ぶことは、過去を捨て未来を選ぶということである。

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私は今、「転居」で迷っている。

これまで自分の意志でした転居といえば、

18才で実家→東京、25才で東京→韓国、32才で中野区→文京区という転居があり、いずれも大きな転機になった。

今回の転居は、文京区本郷→文京区根津という、迷うまでもないほどの近距離で、失うものなどほとんどない上、得るものは多い。にも関わらず迷うのは、やはり年のせいだろうか。

年齢を重ねるほど、まだ見えない未来より、慣れ親しんだ過去のほうが安心できるようになる。「今のままでいられるはずがない」と分かってはいても、転機を作り出す勇気がなくなる。それが年というものだ。

ただ、人生が100年になるというこの時代に、38才の私には過去が37年と、未来が61年ある。感覚的なことを抜きにすれば、どっちが合理的かは、とっくの昔に明らかなのだ。

 

自分らしく根を張ること

植物コーナーを模様替えした。

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寄せ植えを掘り起こし、株分けをしたのだが、驚いたのは根の張りかた!表からは想像もつかないほど、たくましい根を張っている。

植物っていうのは、水をやってもやらなくても、気まぐれに株分けしたりしても、自分なりに根を生やし、ちゃんと成長するもんなんだな〜。

最近読んだある本に、「自分らしさ」というものは、探して見つけるものではなく、まして世間のモノサシで決めるものでもなく、自分の価値観や習慣で、淡々と過ごす毎日そのものなのだ、と書いてあった。

世は連休だったというのに、地味〜に過ごしたワタシ。遊びほぼなし。

しかし!強く根を張る植物のごとく、自分の努力を続けていく。仮に今日した努力の結果が、明日すぐには出ないとしても。

小さな進歩を感じているから、少なくとも間違った方向ではないのだ。

朝のリセット力

こんな朝が来ることに、感謝しなきゃいけないなって朝。

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金曜の夜に早く寝過ぎて、土曜の早朝(というか深夜)に目覚め。そのまま皇居ランへ。

私はほぼパジャマで、金曜の夜を引きずっていたが、朝の光と爽やかな風ってのは凄い。強制的に朝にさせられた。圧倒的なリセット力。

多少しんどいことがあるとしたって、病気してるわけじゃないし、借金してるわけでもない。

多少しんどいことがあるとしたって、私が抱えることなんて、挑戦するのが怖いとか、ポジティブな問題しかないのだ。

この朝さえあれば、大丈夫なような気がした。

シェアサイクル通勤3つのメリット

私は最近、「シェアサイクル」にはまっている。都心でよく見るようになった赤い小さな自転車だ。

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http://docomo-cycle.jp/tokyo-project/

現在、千代田、中央、港、新宿、文京、江東の6区で利用可能ということで、文京区在住、中央区在勤の私は、朝晩の通勤に利用している。クソ暑い中ではあるが、これがなかなかに楽しい。

毎日が30分の冒険

通勤というのは普通、毎日同じルートでするものと決まっている。かれこれ6年、私も丸の内線一辺倒だった。

が!自転車通勤は毎日が冒険。道が1本違えば、街も違う。人も違う。毎日が発見の連続だ。景色のない地下鉄に、ただ運ばれるだけの時間なんて、勿体ないことをしたもんだ!

生産性も上がった気がする

街に目を向けるだけでなく、自転車は安全のため、車や人の往来にも気を配らなければならない。これは一見ネガティブなようだが、実は出勤前の頭の体操になっている。

地下鉄で家畜のように運ばれるのと、体ひとつで街を走り、あれこれ考え会社に着くのとでは雲泥の差だ。

企画職で頭の回転の速さが命という中、「降りてくる」瞬間が増えたような気がする。

通勤交通費が安くなる

そんなシェアサイクルだが、1回30分以内で160円(税別)が基本料金(延長は30分100円)。

破格過ぎて泣けるのは、月会員2000円(税別)で、私のように「通勤」と心を決めた人は、地下鉄だと月7000円は払っているのが、5000円も浮いてしまう。飲み会なら1回、ブラウスなら2枚、帯なら1本は買える。消費が自己投資に回る。

とにかく「楽しい」ってことは凄い

ということで、精神的にも生産的にも経済的にも合理的なシェアサイクル。だけど、最も感じるのは、「楽しいって凄い」ということだ。

自転車通勤は正直、暑いし頭もぼさぼさになる。だけど、そんなことはどうにかしよう!と発奮させられるだけの楽しさがある。

新しいことを始めるのに、「だけど○○だし」と、足を引っ張るものは必ずあるのだ。だけど「楽しさ」さえあれば、どうにかしようと「知恵」が来る。

しんどいことは、我慢で克服するのではない。楽しさで克服するのだ、というのが、少しだけ分かった気がする。合理的な正しさより、感覚的な楽しさは強い。

スキルUPの読書|2017年7月

RELAX HACKS!|小山龍介+小室淑恵

 

・未来を予測し、未来に対応するための仕組みを作る

・「やることリスト」は6個だと生産性が上がる

・テーマを決めて、1日1枚写真を撮る

・「仕事は何でも前倒しでやるのがよい」とされていたのは、世の中がそんなに早くは変化しない、という大前提があったから

・ストレスは正しく認識する。その上で、リラックスしやすい行動を工夫する

「話し方」に自信がもてる1分間声トレ|秋竹朋子

 

STUDY HACKS!|小山龍介

・外部環境の情報収集力、何が起きているかという想像力、それに対する行動力が必要

人より評価される文章術|高橋慈子・堀内伸浩

・ビジネスを前に進める文章には、ロジカル・ライティングと、エモーショナル・ライティングが必要

・21世紀スキルとしてのコミュニケーションは、多様な目的で様々な形式の文書を書く能力とプロセスをモニターする能力

・散らばっている情報を取捨選択し、筋道を通した状態にまとめあげること、それが論理的思考

・筋道の通った考えとは、文章を書くための経路検索

・読み手は誰か、何を伝えるのか、どんな影響を与えたいのかを考える

・情報収集→ロジカルに整理→ロジカルに書く

・必要な情報は、必要になる度に書く

・相手の立場で課題を整理し、必然性と結びつける→具体的な理由と数字によるメリット、実名などを含む証拠を揃える→心に響くような熱い思い 

共感PR|上岡正明

 

・誰かに話題にされない限り、商品やサービスは広まらない

・賛成意見と反対意見がぶつかり合う方が話題になって広がりやすい

・個人が、自ら発信したくなる情報かどうか

・“賑わってる感”があるか

・世の中の意識が向いている方向に向かい、世間の波に乗っかる

・良いものづくりをしても、多くの人に話題にされて広がらなければ、ヒットしない

・8×3の法則
①新規性 ②優位性 ③意外性 ④人間性 ⑤社会性 ⑥貢献的意義 ⑦季節性 ⑧地域性⇒サービスの強み
①社会 ②人(ターゲット) ③メディア⇒消費者視点

 

スタンスUPの読書|2017年7月

陸王|池井戸潤

 

・真剣に向き合えば向き合うほど、有るか無いかわからない自分の才能や可能性を信じるしかない

・横ばいを狙って横ばいの業績なんてない。少しでも成長しようと努力してようやく横ばいか、ちょっと上向けばいいぐらい

・ビジネスはひとりでやるものじゃない。理解してくれる協力者がいて、技術があって情熱がある

・損得勘定より、もっと楽しくて、苦しいかもしれないけど面白くて、素晴らしいことがある

・失敗した人は、成功ばかりしてる人にはできない貴重な経験をしてる

・自分が納得できる状況は、自分の力で引き寄せるしかない

・今回負けたからといって、いつも負けるわけじゃない

年収90万円で東京ハッピーライフ|大原扁理

・要らないものが全くない生活も味わい深い

・10年後は10年後にいきなり来るわけじゃない。今日の1秒1秒の、小さな取捨選択の繰り返しの先に来る

・好きなことで生きていくより、嫌なことで死なないほうが大切

・間違ってる何かがないと、自分が正しい側に立てないのはしんどい

・本当に個性的な人は、ただひたすら「自分」をやっている

・社会は物欲につけこんでお金を使わせ、結果、必要以上に働かせる罠

・自分の置かれた状況でベストを尽くしたら後は割り切る。わざわざ不安に餌をやらない

・10倍高い寿司が10倍旨いわけじゃない

・人間の頭は、個人的な単位では想像も共感もできるが、全体的な単位ではよく分からなくなる

あなたの人生の科学・下|デイヴィッド・ブルックス

 

・(素晴らしいパートナーは、自分の)素晴らしい編集者

・成功の可能性が高いのは、物事を実際より少しだけ大げさに受け止める人。良いことはやや大げさに受け止め、悪いことは「重要ではない」と忘れてしまえるような人がいい

・愛情とは「動機づけ」。何かに強く惹きつけられ、駆り立てられるもの

・快感が最も高まるのは、緊張が生じたあと、その緊張が取り除かれたとき。最も幸せな人生とは、不和、調和、不和、調和がリズミカルに繰り返される人生

・友情は、その友情によって生じるもの以外、どのような義務にも縛られることはない極めて崇高なもの

・合理主義的な思考においては、言葉や数字に置き換えられる知識を、そうでない知識よりも優先する。法則や原理を追い求め、個別の状況の特殊性は重視せず、感情や無意識の先入観はすべて排除できるという前提に立っている。

・合理主義者が名声と権威を得ることができたのは、あらゆることがその思考方法により理解、制御できると考えられたから。それが無理なら、名声も権威も失われる

・感覚や想像力は、理性よりも先に魂を占拠する。教育によっていかようにも変えられる存在というわけではない

・無意識は、意識の助けなしに信じがたいほど複雑な仕事をこなすことができる。どういう分野の活動でも、熟練してくると無意識にできるようになる(P.85)

次の時代を、先に生きる。|高坂勝

・経済成長を目指すから全ての不幸が生まれている

・「もっと」を追いかけている限り、「もう充分」にたどり着けない

・経済成長=人の成長ではない。気づくと人の成長が経済成長に動員されている

・ナリワイ+自給に未来がある

・食べ物を変えただけで、元気になった人がいる

・お金だけが指標の都会から、お金以外にも指標がある地方へ、人の流れが生まれている

・大企業は柔軟性や包摂性や多様性や親近感に対応できない

・自分が負け溢れて初めて、この社会の不条理に気づく

・庶民の税金が途上国を迂回して日本企業の利益に回り、融通した政治家の懐が温まる

・遠くの他者や遠くの企業やアテにできない政府に、安心や命を預けてしまっている

 

 

 

 

 

国が信用できないから、頭と体に投資する

最近、勉強か運動かしかしてない。

6月は20冊近く本を読んだし、今日は「ちょっとそこまで」のつもりが、気づいたら10kmも走っていた。

仕事は優秀な後輩のおかげで暇。誘われれば遊びにも行くが、そんなに機会があるわけもない。

さすがに、「…こんな生活、暗くないか!?」と心配になったとき、ある人の言葉を思い出した。

「国が信用できないから、モノではなくアタマに投資をするんです」 

私が10年ほど前に、韓国人から聞いた言葉だ。

韓国の人たちは、朝から晩までよく勉強をする。子供だけでなく大人もだ。そこで、「どうしてそんなに勉強するの?」と聞いたら、その人はこう答えた。

「韓国は、東に日本、西に中国と大国に挟まれ、北に北朝鮮という爆弾がある。いつ(国が)潰れても不思議じゃないから、逃げるとき邪魔にならぬよう、頭の中身に投資するのです」

感銘を受けたのはいうまでもない。

「国が信用できない」のは日本も同じだが、前提条件がまるで違う。彼らには、平和に対する危機感があり、それゆえ彼らには、生き抜く覚悟と準備がある。

ということで長くなったが、最近、勉強や運動しかする気がしないのは、これらの本が原因だろう。私は日本の平和に対して、不安を感じているのである。

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しかし、日本に生まれた以上、この国で100才まで生きなければならない。

どんどん国が信用できなくなる中で、せめて準備できるものは何か。お金はもちろん大切だけど、自分の頭と体だって同じぐらい大切だ!

ということで、生活はやたら暗いけど、これはこれでOKな気がしてきた。

今日は都議選。

卑屈な性格との付き合い方

私は卑屈な性格だ。

普通の会話をしているのに、ダメ出しされたと思ったり、バカにされたと思ったり、それで自信を失うだけならまだしも、逆ギレしてしまうことすらあり、

卑屈な性格でない母は、こんな娘の矯正に30年近く心を砕いていた。

さて、私は先日、ある外見の良い男と喧嘩をした。というより、その人が冗談のつもりでしたダメ出しを、私が間に受け逆ギレしたのだ。

「外見が良いだけの男にバカにされた!」と、その日以来、毎日ジョギング。おかげで痩せた(ふふふ)。今度ギャフンと言わせてやる!

と、こんな風に考えていくと、私の人生、勉強を頑張った時期も、仕事を頑張った時期も、動機は全て「バカにされたくない!」だった。

発想は卑屈そのものだが、行動としては悪くない。別に立派な目標だけが、人を成長させるわけではない。

要は、付き合い方なのだ。

卑屈な性格は、死ぬまで私のパートナー。矯正して直るものなら、もうとっくに直っている。

だけど、ネガティヴな感情は強い行動力にもなる。であればエネルギーの源泉として、矛先だけをコントロールすればいいのだ。

ということを、(親は教えてくれなかったが、)私は人に教えてあげたい。