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東京百景

足元にある小さな幸せをコレクションするブログ

日常は、いつか夢見た非日常

私は、東海道本線が好きだ。

実家のある熱海からは、西へ1駅行けば富士山を一望できたが、私はどちらかといえば、東へ1駅行って相模湾を一望するほうが好きだった。

これは海が好きというより感覚の違いで、西へ向かうことが「通学」という日常行為だったのに対し、東へ向かうことが「上京」という非日常行為だったから。私にとって相模湾は、東京行きの電車とセットだったのだ。

高校を卒業して、東京で暮らすことになった20年近く前の3月。東京駅で中央線に乗り換えるときの、胸躍るような感覚は今でも覚えているけれど、

20年後、東京駅の真ん前で働くようになった今、そこはただの通勤路になってしまった。

目の前の世界が当たり前になると、そこにいられることへの感謝も、それを獲得した自分へのねぎらいも忘れる。

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最近私は仕事漬けだ。こんな毎日を夢見たつもりはなかった。

しかし、夢見た街に暮らしてはいるのであって、そう考えれば苦楽合わせて、18歳の私には想像できなかった体験をたくさんしているような気もする。

要するに、幸せを決めるのは場所ではない。自分自身がそれをどう評価しているかだ。