ゆかこの部屋Blog

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「人生フルーツ」を見てきました

ギンレイホールで、「人生フルーツ」という映画を見てきた。建築家の津端修一さんと、その妻英子さんを追ったドキュメンタリー作品だ。

映画『人生フルーツ』公式サイト

90才と87才になる津端夫妻、畑作りから障子貼りまで、暮らしに関わることはほとんど、自分たちで営んでいる。名古屋郊外のニュータウンに暮らしながら、じゃがいも、トマト、さくらんぼなど、庭は「実り」でいっぱいだ。

「家は暮らしの宝石箱でなければならない」と、ある建築家がいったそうだが、それを体現するような津端さんの暮らし。その背景には、「ニュータウン作り」という、建築家としての挫折があった。

戦争を体験した津端さんは、焦土と化した日本に、家と暮らしを作りたかった。ところが、高度成長の煽りは、効率化と引き換えに、暮らしから自然を奪い、人間らしさを奪ったのだ。だから津端さんは、今の暮らしを選んだ。

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…というようなことが、フルーツが実り熟すがごとく、ゆっくりゆったりと描かれている。1日1日、しんしんと積み重なる暮らし。この映画は暮らしのエッセイでありながら、自らの志を貫いた人の伝記でもあるような気がした。

家が暮らしの宝石箱なんだとしたら、人生はその人だけが描ける作品にほかならないのかもしれない。