今日は、自由大学4回目。
ゲスト講師の1人は「まちライブラリー」の提唱者、礒井純充さんだった。
礒井さんは、あの森ビルで「六本木アカデミーヒルズ」などを育てた人物。会社員として輝かしいキャリアを築きながら、実はそこで得た挫折が、「まちライブラリー」の動機になっているという。
礒井さんの挫折とは、すぐに組織化、仕組み化したくなってしまう自分の性格が、「アカデミーヒルズ」を大きく育てすぎ、顔の見えない組織にしてしまったこと。大企業らしいエピソードだが、だからこそ今は、その性格を「封印」しているのだそうだ。
人間は、挫折する。
しかし挫折したそのとき、自分の性格の中に原因を見つければ、同じ轍を踏まぬよう、その性格を封印することができる。
と、私は解釈した。
さて、私の挫折といえば、直近だと昨年の今頃である。
会社で多くの仕事を抱え、しかし頼る人のいなかった私は、独りでそれを抱え込み、毎晩泣きながら残業していた。
結局、頑張ったのにミスをして、築きあげたプライドはズタズタ。成果を出して表彰もされたが、ちっとも嬉しくはなかった。
そして今。
仕事は相変わらず多いけど、頼れる人が増えた。プライドと抱え込む性格を「封印」し、助けて欲しいと訴えまくっているからである。
現在の困りごとは、面倒見ている後輩がポンコツ過ぎることだが(本人が読まないことを祈る!)、ある意味コイツがいてくれるおかげで、抱え込むどころか訴えまくれるわけだし、結果として頼れる人も同情してくれる人も増えた。
動機はネガティブだし、ポンコツには毎日腹が立つけど、これはこれで成果なのかもしれない。ときに不機嫌なババアだとしても。