ゆかこの部屋Blog

日々の行動と感動をコレクションします

デンマークから本当に見習いたいこと

「幸せ度の高い国」で知られるデンマークの「働き方」について聞く機会があった。

まずは、その驚くべき内容から紹介しよう。

・週37時間労働
・月〜木は8時〜16時
・金は8〜13時
・その日の労働から次の日の労働まで11時間休む必要がある
・土日祝休
・年次有休は5〜6週
・メイン休暇は5/1〜9/30に3週連続で取る
・サブ休暇の2週も2週連続か、5日ごとに取る
・産休、育休は52週
・残業代は最初の3時間は基本給の50%増、それ以降は100%増
・休日出勤は100%増

どうだろうか。デンマーク人は本当に、この働き方をしているらしい。そして、プライベートとの両立が、「幸せ度」につながっているのだ。容易に想像がつくだろう。

では、それを可能にさせているものは何か。冒頭に書いた、福祉国家らしい「仕組み」か、というと実はそうではない。

仕組みだけなら、日本にもあるのだ。しかし、現実には取りづらい有休など、仕組み以前の「空気」に、どうやら違いがあるようだ。

今回の参加したのは、在デンマーク歴17年の日本人、ニールセン北村朋子さんと、在日本歴17年のイェンス・イェンセンさんのトークイベント。

日本の直すべきところ、デンマークに見習うべきところなど、リアルに分かりやすく教えてくれたが、「空気の違い」は何かというと、デンマークには当たり前にある「対話」だという。

曰く、デンマークには何ごとも対話で決める文化がある。子供の頃から家でも学校でも、「自分の意見」をいうのが当たり前なのだそうだ。

そして、自分の意志で進路を決める自由もあるため、しぜん、子供たちは周囲の大人に「ああなりたいか、なりたくないか」を見るようになる。

要は幸せな大人を増やせば、それを見本に子供が育つという発想で、大人の働き方を整えれば、子供の教育が進むのである。全てが、合理的につながっているではないか。

一方、日本の場合はどうか。

家や学校は基本的に、大人が子供に教えるところ。ある年齢が来れば全員、上の学校に進むのが当たり前。対話より横並びの世界である。

大人はどうか。会社は会社で、トップダウンが当たり前。与えられた役割の中での成果が個人の意志より大切。対話より縦割りの世界である。

日本では、対話ができない。

これは自戒も含むけど、「時間のゆとりがない」のである。

答えの見えない時代になり、物事がどんどん複雑化する中で、しなくてもいい仕事が増えすぎているのだ。会議のための会議とか、共感できる人も多いだろう。

横並びや縦割りは、答えのシンプルな時代ならよかった。しかし、もう機能していないのだから、多様な個人が対話を通して、決めていくしかないのである。

社会の仕組みにムリがあるなら、「まずは違和感を口にしろ」と、朋子さんはいった。イェンスさんは「自ら声をあげろ」といった。政治参加も含めて。

対話は自ら作るもの、なのだ。あるべき社会ができるのを、黙って待つなということだ。