初めての「和菓子作り」を習ってきました。
教えてくださったのは、文京区本郷にある和菓子店「喜久月」さん。
作ったのは夏にふさわしい、水ようかん、くず桜、練り切りの朝顔に団扇と、やー、茶会でも開かないと食べきれそうにありません!
5人いれば5通りの朝顔
これら4品作るのにどれほどの労力がかかったか。実はとっても楽ちん。本気出せば1時間でできます!
材料も製法もシンプルだし、わざわざ高いの買わなくたって、粘土みたいにこねこねと、楽しく家で作れるじゃん!
団扇に骨の部分を刻印したところ
そんな気がする反面、グラム数とか分数(ふんすう)とかレシピに書き表せることと、熟練した職人でなければ分からない「勘どころ」とがあるのだそうで、シンプルゆえに奥の深い世界観を感じました。
くず桜の餡に気泡を入れて涼しげに
さて、私と和菓子との出会いは、今から20年以上前、高校の茶道部に入ったときでした。
部の当番で和菓子屋さんに行くたび、棚に並ぶは四季の風物。
まずは目で楽しみ、次いで抹茶との組み合わせを楽しむ。それだけでも贅沢だというのに、今回はそこに「作る」楽しみが加わりました。
「四季がある」という事実に対して、作って、見て、食べる。「四季を味わい尽くす」ってこういうこと。その余裕をこそ「豊かさ」と呼ぶのではないでしょうか。
四季のある国、それを楽しむ国、日本に生まれたことすらも、嬉しく感じるときでした。