ゆかこの部屋

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奈良県下北山村の「在」

「むらコトアカデミー」の現地実習で、奈良県下北山村に行ってきました。

実習は2泊3日。その1日目の感想は「在」。

本当は「ある」はずなのに、都会の暮らしでは「ない」ことにされているもの。それがここにはちゃんとある。

そんな気づきを得た、1日目のふりかえりです。

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東京から6時間、京都からでも4時間弱という長旅の末、奈良県は下北山という秘境の村にたどり着いた。

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14:45@歴史民俗資料館

にて、まずは村の起源から。

下北山村は、今から1300年以上前に、役行者(えんのぎょうじゃ)という呪術者によって開かれた由緒ある土地であることを、巽館長より学ぶ。

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16:15@林産加工施設

そんな村の産業は林業。移住してこれに携わる本田さんと施設を見学。

過疎化、高齢化、外材の輸入などによる価格の下落で、村は打開すべき苦しい状況にあることを学ぶ。

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17:10@NPO法人サポートきなり

続いては、過疎化する地域で朝市やスキルシェアによるコミュニティ維持に尽力するみなみさんに会う。

「発酵」に造詣の深い人で、寺田本家と通じるものを感じる。

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17:55@ゲストハウス晴々

最後は、下北山村を「パーマカルチャーの聖地にする」志で、移住した小野夫妻に会う。

村は不便。だったら自力で作ればいい、という生命力の強さを感じる。

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深刻化する過疎の村と、それに立ち向かう人々に出会った1日。

そんな中で印象に残ったのは、それでも彼らを魅了している下北山村の「自然」でした。

例えば、林産加工施設で嗅いだ木材の香りとか、道中で聞いた鳥の声とか、宿で車を降りた瞬間、頭上に広がっていた満天の星とか、その心地よさといったら、五感にダイレクトに響いてくるのです。

昨日までの東京の現実が溶けていくような感覚の中で、本来、都会にだってあるはずなのに、都会では感じられなくなっているもの。それがここにちゃんとあるってことが、とても尊い気がしました。

自然を潰してまで、便利を追求することが大切か。自然の感覚を失くしてまで、都会で暮らすことが偉いのか。なんて真面目に考えた1日。。。

(続く)