「むらコトアカデミー」の現地実習で、奈良県下北山村に行ってきました。
実習は2泊3日。その2日目の感想は「朴」。
1300年もの由緒ある聖地なのに、そこに暮らす人たちは決して偉ぶることなく素朴。まるで山だったり川だったりといった優しい自然が、人に化身して現れたかのような印象を受けました。
そんな2日目のふりかえりです。
8:30@池神社
1300年以上前に役行者が見つけたという「明神池」。それをご神体とするのが「池神社」だ。
古代宗教が現代にまで残されていることと、その神聖さに感銘を受ける。
8:50@農家民宿「ほったらかし家」
村が100年後にも存続するよう、ここでしか取れない大和野菜「春まな」の栽培に尽力している西岡夫妻に会う。
素朴な暮らしながら、60代にして志ある人は、とてもいきいきとして見える。
11:00@前鬼
現存する修験道として「熊野古道」と共に世界遺産になっている「前鬼」へ。
修験者向けの宿坊を営む五鬼助(ごきじょ)さんは、その昔、役行者のサポートをした「鬼」の子孫だそう。
道中は「前鬼ブルー」と呼ばれる川を見たり、山を降りてきた修験者に遭遇したり。五鬼助さんにしても修験者さんにしても、気軽に写真を撮らせてくれたり、皆さんとてもフレンドリー。
14:30@川遊び&BIYORI
下山して、コワーキングスペースBIYORI前の川で遊ぶ。水は「純粋」という表現がぴったりの清らかさ。こんな中にいたら人も清くなりそう。
BIYORIでは、移住した藤本さんと山岡さんに田舎暮らしのリアルを聞く。
18:45@池の平ハウス
最後は、村の皆さんと大交流会BBQ。
地元の猟師さんが今日のために、シカやイノシシ、アユ、アマゴを準備してくれた。こういった食を始め、自然の力を頂ける人が「本当に豊かな人」に見える。
下北山村の自然と、そこでの暮らしに出会った1日。
大きな自然の中にあると、人間なんかは小さな存在。山も川も動物も魚も人間には作ることができない。
ということを、ここの人たちはよく分かっているのでしょう。だからこそ、どんな由緒があろうと偉ぶることなく、素朴な暮らしを守るのでしょう。
最近もやもやっとしていた、「自然と人間のパワーバランス」について、答えの出たような1日でした。
大きな自然に力を借りる。それで得た力によって、自分より小さく弱い人を助ける。それが自然の摂理なのかも。
(続く)