こんなにも「自然」が気になって仕方ないのは、急に周りが不自然になったのではなく、自分が季節の変わり目なんだ、という気がしてきた。
中国の古典で、「人生には季節がある」という考えがあって、春は青春、夏は朱夏、秋は白秋、冬は玄冬というらしい。
今の時代なら20才刻みぐらいと解釈すれば、来年40才になる私は、間もなく「秋」を迎えるのである。
今の会社に不自然さを感じたのは1年前。しかしそれまでの10年間は、ここでどんどん成長できることが自分にとっての「自然」だった。
それが40近くなって、成長よりも成熟したい、枝葉を伸ばすよりも実が欲しいとなったときに、作っては壊しの商売が私の舞台ではなくなってきたと、きっとそういうことなのだ。
変わったのは環境ではない。自分。
今が自分の住む世界を変える、タイミングなのかもしれない。