寺田本家の「お蔵フェスタ」に行ってきた。
寺田本家とは、無農薬のお米と昔ながらの製法で、無添加のお酒を作っている酒蔵。「自然である」ことを徹底するそのスタンスは、健康志向の人の間でカリスマ的人気を誇っているが、それにしてもお蔵フェスタ、想像以上に凄かった!
まずは、ここでしか飲めない「どぶろく」から
蔵見学で、江戸期から伝わる製法を学ぶ
お蔵フェスタ=酒蔵のお祭りということで、蔵の見学、お酒の試飲、直売ぐらいは容易に想像できるだろうが、ここはそんなもんじゃない。発酵クッキングあり、発酵コスメあり、発酵足湯あり、歌や踊りのステージありと、普通のお祭りすら超えているではないか。
ぬかの発酵熱で足湯
呑まない子供も楽しめる
更に凄いのは、酒蔵で始まったお祭りが、今や地域全体を巻き込んでいるということ。
寺田本家のある千葉県神崎町にはもう1軒酒蔵があるため、合わせて「こうざき酒蔵まつり」としても開催され、路上には町民だけでなく県内の自然農園なども集まり、ところ狭しと店を並べている。この日はJRも列車を出し、人口たった6000人の町に、4万人もが集まるんだとか。
普段はこんなに静かな町
寺田本家と神崎町が、凄いことになっている。その起点は「発酵」である。
発酵とは、自然の中にある微生物が、楽しく協力しながら化学反応を起こすことで、そこには憎しみもなければ争いもない。但し、自然であることだけは徹底する必要があり、それが寺田本家の、無農薬、無添加を支えている。
寺田本家曰く、人も自然でありさえすれば、楽しく協力することができる。「発酵」ができるのである。逆に憎しみや争いがあるとすれば、自然であることを放棄しているから。人も自然に還ろうよと、楽しく仲良く発酵しようよと、そんなメッセージが全体を貫いているのだ。
全体的に愛と手作り感が満載
そして発酵は国境をも越える
ということで、自分なりに最大限の力で言語化してみたが、楽しさってなかなか言葉じゃ表現できないのよね。自分の肌で感じなければ。
だから最後に一言。寺田本家の「お蔵フェスタ」は、毎年3月に開催です!