ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

主権について考えてみた|大統領の理髪師

リモートワーク11日目。

私はテレビを見ないので、BGMはラジオです。

とはいえ、ラジオ歴がまだ浅く、昼の番組が分かりません。そこで今日は、初めての文化放送にチャレンジ。大竹まことさんの番組が意外と良く、明日からも聞くことになりそうです。

 

さて、その番組の中で、二度見ならぬ二度聞きしてしまったニュースがあります。

www.tokyo-np.co.jp

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、警察が変死などとして扱った遺体の感染が判明するケースが相次いでいる。九日未明、東京都足立区の路上で倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された男性(66)もその一人。

遂に。。。

「路上で」ということは、恐らく家で寝込んでいたのではなく、歩いているときに急変したのでしょう。映画でしか見ないような「うっ!げほげほげほっ………ばたっ」みたいなことが、東京で起きてしまいました。

 

一方、隣の韓国では、社会が普通に戻りつつあるそうです。

jp.reuters.com

新型コロナウイルスの感染防止に向けた規制が緩和された韓国では、企業がオフィス勤務を再開し、商業施設などににぎわいが戻った。

最近では、1日の感染者数が1桁の日もあるようだし、政府による初期対応の違いで、これほどの差が表れるとは。 

同じく韓国の新聞には、日本のコロナ危機の原因は、従順すぎる国民にもあると書かれていました。

s.japanese.joins.com

弱体野党と従順なメディア、葛藤よりも安定を求める順応的な国民性のおかげで7年4カ月を巡航してきた安倍内閣が新型コロナという強敵に出会い、このように迷走している。

さて、本日も1本の映画を紹介します。


효자동 이발사

「大統領の理髪師」という2004年に公開された映画です。

舞台は1960~70年代、朴正熙(=朴槿恵の父)の独裁政権下にあったソウル。床屋を営む主人公が暮らすのは、大統領官邸の「お膝下」。故に親政権派の市民が多く、主人公もその1人です。

転機が訪れたきっかけは、官邸専属の理髪師に抜擢されたこと。それにより、政権周りの利害関係に嫌でも巻き込まれることになるのです…。

 

最近、韓国映画ばっかり見ている理由は、単純に好きというほかに、コロナウイルスが原因でして。

上にも書いたように、日韓で対照的な政府の対応。私は日本人として41年生きていますが、「日本に住んでいる」というだけで不利な目に合うのは、これが初めてな気がします。

そして毎日考えるうち、原因は安倍か文かの違いだけではない気がしてきて、危機に翻弄される国と克服しつつある国とで、本質的に何が違うのか、映画から学んでみたいと考えたのです。

 

この映画から学んだのは、「日本の民主化は敗戦によって与えられたもの。韓国の民主化は革命によって得られたもの」だということ。

映画は一見、ほのぼのファミリードラマですが、しかし独裁政権下なのです。下痢になっただけで拷問されたり、少しの忖度不足でやはり拷問されたり、「そんなのあり得ないでしょ!」って感じのことが本当に起きて、それと戦う市民の姿があります。

 

ちなみに、主人公の招かれた官邸での宴席が、まるで「桜を見る会」みたいでしたが、現代の日本に戻りますと、広島地検が今まさに安倍チルドレンと戦っています。

dot.asahi.com

「案里氏と克行氏を逮捕する意気込みだ。国会開会中の逮捕許諾請求も視野に気合が入っている」

 現場からこうした声が聞かれる一方で、「大丈夫かな」と心配する検察幹部もいる。その理由をこう解説する。

「国会議員2人を逮捕となれば前代未聞の事件になる。東京地検特捜部が加わり、万全を期す検察だが、いずれ東京高検もラインに入ってくる。官邸の強い意向で定年延長となった“官邸の門番”黒川弘務・高検検事長が口をはさんでくることも想定される」

記事にもあるように横槍が入るしれませんが、日本人は、再び敗戦するまで主権を奪われるのか、それとも革命によって維持するのか。その道筋となる案件です。たとえコロナの裏でも、見張らなければなりません。