人生を川に例えるなら、そこそこな急流だっただろう、2011年の4月が終わった。
3月の中旬に異動が決まったまでは良かったが、4月に入り、部署そのものが大阪へ派遣。「そんなこともあるんだ」なんて、構えるか構えないかの翌週には、現地入りを命じられた。
4/18(月) 現地入り。新生活に心が躍る。
4/19(火) たまたま自分の誕生日。多くの人に祝ってもらい、テンションはピークを迎える。
今回の派遣には、多くの経費が使われている。期待に応えようと頑張る自分と、新しい環境に慣れない自分との間で、今考えれば、精神はかなり崩れていた。
4/20(水) 目の前の業務にただ集中。頑張り過ぎて頭が痛い。
4/21(木) 初めて熟睡出来た日。元気になったせいか、古い仲間からの連絡が減ったような気がして、急に寂しくなる。
4/22(金) 自分をコントロール出来なくなる。とりとめのない想いを、ただただ聞いてくれる人に感謝。
元々関西は好きだし、短期とはいえ住めるなんて、本当に嬉しかったのだけど、東京には、住み慣れた街、働き慣れた会社、仲良しの同僚に、自分好みの生活があり、一時的にとはいえ、その全てを失うことは、やっぱり、ただごとではなかったのだと思う。
4/23(土) 古い仲間の1人と京都旅行。地に足着いた感じもしつつ、感情は爆発してしまい、折り合いに苦しむ。
4/24(日) 京都2日目。心ここにあらず。いろいろ考えてしまい、とにかく酔う。
そして、良くも悪くも、出し切ったのが翌日。
4/25(月) 古い仲間との再会。あるだろうなと思いつつ、ないと信じたかった温度差、のようなものを見せつけられ、京都→大阪の東海道線で、ひたすらめそめそ帰った記憶。
32歳である。電車の中で泣くなんて、恥でしかない。面倒くさい。
けれど、堕ちる時は堕ちるべきだと思っている自分もいて、台風が温帯低気圧になるように、出す時に出し切らなければ、新たな自分にも、出会えないのではないか、と。
翌日以降は、人のことを考える余裕も出てきた。きっと自分のことしか考えないから、偏狭になってしまうんだ。
だから、決めた。
今やるべきことを、しっかりやろう。人のために働こう。そして、すぐ動けるよう、自分を磨こう。
ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。