淡路島で、「土と生きる人」に会ってきました。
続いて紹介したいのは、古民家ギャラリー&カフェ「楽久登窯」さんです。
オーナーの西村さんは、神戸市出身の陶芸家。
当初は多くの陶芸家がそうするように、作陶と展覧会(販売)という生活を送っていましたが、名前が売れれば売れるほど、忙しくなるばかりで豊かにはなれていないことに違和感を覚え、淡路島に居を移したんだそうです。
そして祖母の家だった古民家をリノベーションしたギャラリーで、自ら展示、販売することに。
全てを自分で行うことで、半分しか作陶しなくても、同じ売上を得られるようになり(展覧会のマージンが高かった)、空いた時間はゲストとの交流に。
更に数年後には、姉と母がカフェを開き、器を楽しんでもらう機会も増えたそうです。
あまりによくできたエピソードですが、自分のルーツである淡路島の土と家を大切にしたからこそ、それに共感する人が集まったのではないでしょうか。
大量生産には心が入らない。そんな仕事では、たとえ儲かっても豊かにはなれない。
土と生きる人は、本当に大切にするべきことを、よく知っているのかもしれません。