年末だから、今年の「忘れたくないこと」を書き残しておきたい。
私の家はairbnbで、毎日ガイジンさんが泊まっている。前にも書いたように、私はtoo shyなJapaneseなので、絡むことこそ少ないが、それでも「ウルルン滞在記」のような、感動のおこぼれをもらうことがある。
あれは12月某日のこと。
この日、泊まっていたのは、日本でLIVEをするために来た、シンガポール人ミュージシャンのDru Chenくんだった。
彼が帰宅したとき、私たちはたまたま忘年会をしていて、せっかくなので1曲だけ披露してもらうことになった。
アコースティックギターと、透き通る声がリビングに響く。少年のように純粋で繊細な歌声に、一同感動。ぱちぱちぱち!
近所のバーのオーナーがたまたま来ていたため、彼は翌日、その店でも演奏することになった。
そして翌日。突然のLIVEが盛り上がっただけでも充分だったが、
たまたま常連のギタリストが来ていたため、急きょセッション開始。これもまた盛り上がって、会場は大きな感動に包まれた(らしい)。
このエピソードの好きなところは、全てが「心」で繋がっていることだ。
「お金」で動いた人は1人もいない。小さな好意が、大きな感動を呼んだのだ。
人生の目的は、儲けることじゃなく感動することなんじゃないか。それが共有できたとき、物事はお金じゃなく、好意で繋がっていくんじゃないか。
儲けのために人がバタバタ潰れていく時代の中で、希望を感じるエピソードだった。