10/6-9は怒涛の4日間だった。
1日目は千葉県神崎町にて「寺田本家」の稲刈り。
寺田本家とは、健康志向の人の間でカリスマ的人気を誇る酒蔵だが、あるコミュニティに入ると、その原料である酒米の田植えと草取りと稲刈りを手伝うことができるのだ。
自分で植えたり刈ったりしたお米がお酒になるなんて、素敵なことじゃないかぁ〜。
と、意気込んで参加した初めての稲刈り。ところがそれは、想定以上の重労働だった!!!
印象的だったのは「鎌」。
「昔ながらの稲刈りを」ということで、1株1株刈るのだが、慣れた人がスパスパ刈っていくのに対し、慣れない私は、き、切れない!
これだけで20%は消耗した気がするけど、違いは「体の使い方」。腕の力だけでギコギコしても切ることができないのだ。
私の理解では、まず稲穂に正対して屈む。次に茎を束ねて斜めに倒し、根元に鎌を当てたら、立ち上がるときの体重移動で鎌を引く。すると、さっきまでが嘘のようにスパスパ切れていくではないか。
このテコの原理にも似た鎌の原理。昔ながらの道具っていうのは、長時間の農作業に耐えるようよく考えられているものだ。腕だけじゃしんどいものが、全身使えばうまくいくんだから。
さて、1日の最後は、労をねぎらう酒盛りである。
酒蔵だけに、安い参加費でどんどん呑ませてくれるのも凄いが、本当に凄いのはこのコミュニティ。初参加でも受け容れてくれるし、良い意味でほっといてくれるし、この楽しさを求めて、稲刈りという重労働を(文字通り)買って出る人が50人とか100人とかいるっていうんだから凄い。
これが、寺田本家の「発酵」なのか。
鎌の原理じゃないけれど、「独りじゃしんどいことも、みんなでやればうまくいく」的世界を本当に体現してるらしい。
体はバキバキに痛い。