という映画を見た。
フランスのベストセラー小説「時空を超えて」を韓国で実写化したものらしい。
ひょんなことから「過去に戻れる薬」を手に入れた、死期の近い中年男が主人公。
タイムスリップものにしては珍しく、過去(1985年)の自分に未来(2015年)のことをベラベラ喋っては、過去を「後悔したくなければ」とガンガン塗り替えさせてしまう。
ただ、ベストな未来になるかっていったらそう甘くもなく、あくまでベターな未来になるだけ。
そしてベストな未来を欲しがる過去の自分にこういう。
ハッピーエンドよりも、ストーリーが重要だ。
ちゃんとシリアス。ちゃんと泣ける。
釜山が舞台なのも個人的には◎
さて、タイムスリップものを見ると、「自分だったらいつに戻りたいか」を考えるわけだが、
私は不思議なことに、後悔していることがない。こんなに人生うまくいってないのに!
ま、「後悔する」機能がぶっ壊れてるだけだが、おかけでさまざまなストーリーを生きたし、未来はともかく過去には概ね満足だ。
人生のエンドが「死」だとしたら、人生自体は「ストーリー」なんだから、それを後悔してないなら、幸せだったってことでしょう。
映画自体のメッセージは、「たとえ結ばれなかったとしても、生きてさえいればまた会える」。
それが「あなた、そこにいてくれますか」の意味であり、主人公が最期に求めたものでもあった。