「40代は人生の折り返し」というが、私自身も今年、どっかのタイミングで間違いなく折り返した気がしている。
つい1年前までは「田舎暮らしできる!ビール作りできる!」と好奇心の塊だったが、今やすっかり安定志向。新たに何かを獲得することに、すっかり興味がなくなってしまった。
昨日は面接の後、根津にあるNさんの店に、TさんとRさんを呼び出した。通称「仲良しおじさん三羽ガラス」である。
喋った内容は忘れたが、写真には安心しきった笑顔の私が写っていた。それを見て思った。
「もう、これで良い」と。
向上心ゼロ。成長意欲ゼロのこの感じ。ある意味「不惑」な内面に、どんな変化が起きたのか。
「パイロットフィッシュ」という本に、ぴったりの表現が書いてあった。
感性の集合体だったはずの自分がいつからか記憶の集合体になってしまっている。
これだ。
何か起きたときには、過去の経験からそれを評価する。それは未来を決めつけることであり、可能性を閉ざすことでもあるが、もう、いろんな経験しちゃってるから、ゼロから何かを、なんて感じられなくなったのだ。
これからは、遠くに見える大きなものより、近くに見える小さなものを、集めていきたい。
変化ではなく、追加。
ゼロをイチに、ではなく、イチをニに、ニをサンに。
今年1年の経験は、私を「大人」にしたんだろうか。少なくとも「最後の冒険」だったことは間違いない。
(まだ疲れてんのかな?)