ダイヤモンド・プリンセス号が、再び(?)注目を集めていますね。
感染症対策のスペシャリスト(神戸大学の岩田先生)が、船内の杜撰な管理体制を批判。
しかも、1日で降ろされてしまったというところに、
ウィルスをいち早く発見しながら亡くなってしまった武漢の医師や、
拘束されたジャーナリストと通じるものを感じます。。。
さて、いよいよ日本でも「感染はヒトゴトじゃない」感が強まってきましたが、
本日書きたいのは「情報統制もヒトゴトじゃない」ってこと。
実は最近、凄い本を読んでしまったんです。
タイトルも凄いけど、中身はもっと凄い。
「16歳から始める思考者になるための社会学」という副題通り、社会学入門的な体裁を取ってはいますが、
「ニホン」が何故「滅びゆく」のかを、構造分析的に、淡々と、しかし鋭く糾弾しているのです。
簡単に要約すると、
今やほぼ、アメリカの植民地と化したニホン。
米軍の影で暴利を貪るのは、グローバル企業と投資家たち。
そこに貢がれる国家予算は、国民の健康や福祉を犠牲に成り立ったもの。
現にニホンでは、「生きづらさ」を理由に、戦争で亡くなるよりも多くの人が自殺している。
東京オリンピックだって、被災地への支援を打ち切った予算で開催される。ニホンに「政治家」なんて存在しない。
与党と野党はグル。右翼と左翼もグル。
アメリカに対する一番の貢ぎ物は「戦争」。
北朝鮮はそれを合憲化するための仮想敵に過ぎない。
…などなど、この人消されちゃわないかな?
と不安になるような記述が続くのですが、
にも関わらず、マスコミは真実を伝えないどころか、思考停止を助長するコンテンツばかり量産している、ということが、「情報統制もヒトゴトじゃない」ってわけです。
それにしても、
ニホンは「滅びゆく」構造の中にあるのか。
それはグローバル企業や投資家のために、巧妙に仕組まれたものなのか。
「ロスト・ジェネレーション」っていうけど、復活させる気なんてそもそもないのか。
…と、生きるのもイヤになる内容でしたが、
しかし!
嘆くだけで終わらせてはいけません。
それが著者の望みであり、「思考者になる」ことであり、
そもそもこの本を読んだのだって、(2月の目標である)「前へ、外へ」と進む前に、進む方法を決めたかったからなのです。
事実=ニホンは怖い国になった。真実なんてどこにあるのか分からない。
思考者になる=真実を自分で探し、考え、見つけること。羊みたいに流されないこと。
だとして、進む方向までは決められなかったけど、取り敢えず、ぼーっとTV見るのだけは止めることにします。←イマココ