来たる11月に『キャリアコンサルタント』の国家試験を受けることにした。
実は私、2018年に養成講座を受けたまま、資格を取っていなかったのだ。
地方移住したため延期していたのだが、結局、東京に戻ってきて8ヶ月が経つし、そろそろ次のことを考えよう!
ってことで、4万近い受検料を払い、せっせと勉強している毎日である。
勉強のモチベーションUPには、「初心」を忘れないことが有効。
しかし私は、自慢じゃないけど忘れっぽい。
そこで今回は、キャリアコンサルタント(以下、CC)を目指す「動機」を書き残しておくことにした。
私がCCを目指すことにしたのは、今から2年以上前のこと。
当時の私は『リクルートキャリア』という会社で、大学生向けのキャリア指導に関わる仕事をしていて、「働く」ということについて、朝から晩まで考えていた。
『働く』とは、
・自分の能力や才能を生かして、社会の役に立つこと?
・社会の役に立つ代わりに、対価を得ること?
働いたことのない「大学生向け」だから割と青臭かったが、しかし、自分の現実はどうかというと、
・毎日会社に8時間ぐらいいて、歯車として働く代わりに給料をもらうこと
だった。
周りの人も、多かれ少なかれそうだった。
会社員とは、ある程度そういうものだし、更に残念だったのは、「大学生向け」に教える内容も、面接のマナーとかエントリーシートの作法とか、結局のところ「会社員のなり方」に過ぎなかったことだ。
その一方、私は当時、ローカルとかソーシャルに人脈があり、会社の歯車としてではなく、「自分らしく」働いている人を目にする機会も多かった。
ローカルとかソーシャル界隈の人っていうのは、今考えれば「光」の部分しか見てなかった気もするけどそれは置いといて、少なくとも「歯車」感はなかったし、「自分らしく」磨かれていた。
会社で疲弊する歯車よりも、100倍ぐらい格好良かったのだ。
その後、憧れすぎた勢いで、地方移住して挫折したのだがそれも置いといて、改めて、勢い余る前の自分に引き返せば、「歯車」を量産する仕事より、「自分らしく」働く人を増やす仕事がしたい!と、考えるようになった。
前置きが長くなったが、ここからが本題。
勢い余って地方移住までして、紆余曲折あった今、私はどんなCCを目指しているか。
それは、
『幸せになるために暮らし、暮らしを維持するために働く人をサポートするCC』
である。
どういうことかというと、最近ずっと(?)書いている通り、私は「仕事」を暮らしの中心には置いていない。
暮らしの中心は暮らしであり、暮らしの目的は暮らしである。暮らしを犠牲にしてまで働いて、幸せになれることはないと考えている。
だから職業を考えるときに、職業だけを考えるのではなく、「暮らしありき」で考える。そのサポートができる人材になりたいのである。
イメージとしては、西村佳哲さんのワークショップが近い。
決まりきった就職指導ではなく、その人の価値観や、それを満たせる環境を全体像として捉え、その人の中にしかない答えを、見つけ出せるようなサポート。
それはそれは、深い井戸から細い糸を手繰り寄せるような作業で、ハードルはとても高いけれど、それが実現できるんだったら、辛い勉強も苦にならないような気がするのである。
ところで西村さんといえば、9月に『箱根山学校』が。今年も参加しようかしら?