最近したベストな買い物は、小さめのホームプロジェクターだ。
ビジネス向けと違って愛嬌があり、「波」っぽいデザインもちょっと素敵。プロジェクターというより「映写機」とでも呼びたくなるような姿で、部屋の壁に映画を映せば、なかなかの没入感が得られる。所帯じみた6畳間が、たちまち映画館になるみたいだ。
これを買うことにした動機は、日常的に映画を見たかったから。
政情が不安定で、以前なら起きるはずのなかったことが次々と起きている今、TVの報道は薄っぺらいし、NETだけだと偏りそうだし。
自分で気をつけていなければ、「人間らしい感情」を保てなくなりそうな危機感があった。まともな心を保つため、まともな情報に触れかったのだ。
買った当初は勢い余って、大学生の頃(20年前)ぶりに、1日3本見てしまった日も。
おぉ。
これが、大画面の力か。まるで現場にいるような迫力。感情に訴えるレベルがまるで違う。
当たり前のことだが、映画は大画面で見るように作られているのだった。今までPCで見たせいで、感動できなかった映画に謝りたい…。
そうそう、大学生の頃といえば、年間300本は見る映画女子だった私には「ホームシアターを作る」という夢があった。
当時、売り出したばかりの「5.1chサラウンドシステム」なるものが、全部揃えて30万ぐらいだったはずだが、今、そこまでのクオリティではないにせよ、1万円ちょっとで夢が叶った。
それにしても、貸出に返却にときどき延滞にと、いちいちTSUTAYAまで通ったことを考えると、家から出ずに映画なんて、世界っていうのは、良くなる部分もあるもんだな。