週末は福島まで、昨年植えた「桜」の成長を見に行ってきた。
桜を植えたのは、「いわき万本桜プロジェクト」の一環だ。
3.11の被災地に、空から見えるほど桜を植えよう、という趣旨に惹かれて。
その「植える」作業がどれほどの重労働かは以前書いたが、今回はその桜と、4ヶ月ぶりの再会となる。
咲いているのか、いないのか。その前に、根腐れなどで枯れていないか。
桜の山に着き、まずは自分の木を探す。
山は広大な上に、常に開拓されるため形が変わる。詳細な地図もないので、前回歩いた道を歩きながら、足の記憶だけで探していく。
ふかふかの土の上を歩くこと5分。木を植えたエリアが近づいてきた。
・・・・・・・・・ん?
私たちの木が見えない。
まさか噂の根腐れかと、一抹の不安がよぎったが、焦って走って近づくと、あったあった。周りの開拓が進んだため、相対的に位置が変わったようだ。ほっ。
植樹後4ヶ月の木からは、花こそ咲いていなかったが、これから「葉っぱ」になるだろう芽が、いくつも顔を出していた。陽当たりが良いのか、同じ日に植えた別の木より、多く芽吹いている気がする、というのを「親馬鹿」と呼ぶのだろう。
消息を確認した後は、回廊美術館を散策。
この週末は天気が良く、またいわき地方は桜が見頃だったようで、どの木も可憐な花をつけ、透き通った空と共に天国みたいな景色を作り出していた。花と空があるだけなのに、人生の不安など1ミリも感じられなくなるような。
遠いので、頻繁には行けないのが残念だけど、長く元気に育って、3.11の被災地に天国を創る1本になって欲しい。