「傾聴」の副業を始めようとしていて、現在、研修中の身分だ。
副業させてもらうのは、オンライン1on1を提供するY社。研修では週に2回ほど、会ったこともない人と、オンラインで練習する。
私は「聴く」ことが好きだし、得意でもあるはずだが、しかし、人と関わるのに緊張もするほう。毎回、どんな展開になるか不安で、トレーニングの前は3日ぐらい、寝つきまで悪くなってしまう。
挑戦したいモチベーションとは裏腹に、まだまだ力量が足りない。
今週は3回目の練習があった(全8回)。
過去回と違ってマニュアルが薄く、テーマも進行も自由。楽しく聴けはしたものの、カオスな展開になってしまい、終わってみれば2人して「こんなんで良いんでしょうか?(笑)」と聞き合ってしまった30分。
しかし、ちゃんと「気づき」もあったし、何より楽しかったから、傾聴としては成功のはず!
ということで、当初の不安に対し、結局は楽しめた今回。そんな中で学んだのは、「準備」という言葉に含まれるものの中身だ。
私は大体、普通の会食とかだって、緊張するから行きたくないほうなのだ。よっぽど慣れたメンバーでなければ、最後の最後まで、ばっくれようか迷うタイプ。
しかし、今回は副業である。不安だろうと未熟だろうと、ばっくれるわけにはいかない。そこで「準備」して臨むことにしたわけだが、その中身はただ「マニュアルを読む」とかいうスキル的なことだけではない。
スキル以前のセルフコントロールが、実は重要だったのだ。
例えば、不安を感じるとき、まずは自分を受け容れ、感情を整理すること。タスクが大きすぎるときは、取り組める大きさまで分解すること。考えすぎて疲れたら、その日は敢えて寝てしまうこと、など。鞭打って進めるのではなく、自分で自分に伴走するような感じか。
準備で不安は消えなくても、ぽきっと折れそうな心を支えるだけの力にはなる。「結局のところ楽しめた」という実績も、今後の勇気になりそうな気がする!
それにしても今回の挑戦、想像していたよりもっと、楽しいものになるかもしれない。
そもそも、挑戦自体は好きな私。だが、慣れているのは「独り」の挑戦で、今回の場合、会ったこともない人と関わる上に、副業だから報酬も出る。どんな展開になるか分からない中で、失敗できないプレッシャーがある。
その一方、傾聴には独りで得られない「共感」もある。会ったこともない人と、深いところで繋がる快感。それは私にとって、不安で眠れなくなっても、面倒な準備を強いられても、結局は得たい大好物なのである。
簡単には得られないからこそ、得たい。
獲得だけでなく、不安や準備というプロセスまでもが、もしかしたら挑戦の醍醐味なのかもしれない。