旅の最後は「飛騨の小京都」こと高山へ。
高山=さるぼぼのイメージしかなかったけど、実際歩いてみると、古き良き町並み、活気ある朝市、そして素朴な工芸品などとっても楽しい町だった。
町歩きは「古い町並み」地区から。
立ち並ぶ町家は、酒蔵、茶店、小間物屋などなど。気分はまるでタイムスリップ。
高山の町は工芸品も楽しい。
主産業である木材を始め、土、布、和紙などから作る素朴な品々が並ぶ中、私が購入したのは、木版染のぬいぐるみ。写真じゃよく分かりませんが、動物の胴体がカラフルな花柄なのです♡
買い物といえば、朝市も楽しかった。
市内でほぼ毎日開かれている朝市。
ぶらぶら土産物を比較するも良し、露店で買い食いするも良し。スーパーでは売っていないような、珍しいモノにも出会えた。
高山歩きの最後は、国指定史跡でもある「高山陣屋」へ(やっと)。
木材など資源が豊富なことから、江戸期には幕府直轄地(天領)だったこの地域。そこに置かれた代官屋敷のことを陣屋と呼ぶらしい。
中を見学してみると、さすが唯一現存する陣屋だけある。まるで時代劇のセットみたいだけど、いやいや、こっちが本物だ。
中でも迫力あったのは、年貢米と拷問道具。
レプリカだけでなく古文書なども大量に保存されている。
万一、史料に興味がなくても大丈夫。
すみずみまで管理された建物は、見るだけでも楽しかった。
…というような感じで、高山の1日と共に、岐阜の3日間は終わった。
南は郡上から北は白川郷まで、3日間とは思えないほど歩き回ったが、見たいものは全部見れたし、買いたいものは全部買えたし、会いたい人にも会うことができた。
個人的に感慨深かったのは、1日2000円で借りた格安レンタカーが古くて、車体はぼろぼろ。シートは破れているわ、窓は今どき手動だわ(ぐるぐる回すやつ)、冷房入れたらエンジン重くなるわで散々だったけど、どこか憎めない気がしたのでよく見たら、30年以上前に母が14万で買ってきた中古車(三菱・ミニカ)と同じ車だったこと。
岐阜では「古い町並み」三昧だったのでタイムスリップ感があったことは上にも書いたが、まさか車まで懐かしいとは。自分自身がタイムスリップするような感覚に陥りながら車を走らせたが、しかし隣で居眠りしている人は、これから一緒に生きようかという人でもある。一台の車によって、過去ー現在ー未来が一本に繋がるような感じが、あったりなかったりしたのだった。
帰りの新幹線で声を揃えたのは「したかったこと、全部したね(疲)。」
この3日間がそうであったように、したいことの全部できる未来が、待っていたら良いなぁ。
★高山で食べたもの★