ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

生後9ヶ月│動く好奇心の塊

『ドア開けば、キラリと光る我が子の眼』

最近の我が子といったら、この一言に尽きるのではないだろうか。

身長70センチ、体重8.8キロに成長した我が子。7ヶ月ではいはいを始め、8ヶ月でつかまり立ち。見える世界が劇的に広がったようで、目に入るモノというモノ全てに好奇心を抱いているのだ。

ドアが開けばキラリ、引き出しが開けばキラリ、冷蔵庫が開いてもキラリと、常に目を光らせては、ペタペタと(はいはいで)近づいてくる。

親のいない隙にやらかすこともしばしば。ティッシュを箱から引き出す、ゴミ箱を倒して覗く、書類の箱を開けて舐め舐め、など枚挙に暇がなく、文字通り目を離すことができない。。。

ちょうど1年前「アクロバティックな女の子」だった胎児は、すっかりわんぱくな女の子に育った。

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今月のできごと│初めてのひな祭り

そんな我が子だが、3月にはいよいよ「初節句」を迎える。そこで向かったのは伊豆の実家。目的は稲取のつるし雛と河津桜だ。

自宅から実家までは車で3時間ほど。親一人、子一人の運転は少々緊張したが、大泣きされることもなく到着。

翌日には稲取&河津、翌週には函南でも一足早い春を堪能できた。

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ほか3日間はほぼ家にいたが、今回は夫抜きだったせいか、ばーば(私の母)の全力っぷりが凄かった。まるで自分がママかのように、甲斐甲斐しく子守してくれるではないか。私は楽で良かったけど、誇張でも何でもなく、「私はこの子の『姉』だったっけ?」と、勘違いしかかってしまった。

昨年末に祖母(母の母)が亡くなり、取って代わるように現れた我が子。私や夫だけでなく、母までも幸せにしてくれているようだ。

今月の一冊│センス・オブ・ワンダー

さて、こんな私だが、子育てにいちおうの目標がある。その一つは「自然の素晴らしさを分かる子になって欲しい」というものだ。

そこで、大きな公園に連れて行ったり、季節の花に触れさせたりしてきたのだが、正直、それ以上のことはなく、「ただ連れて行って帰ってくるだけ」だった今日この頃。

そんなとき、「子どもの感性を育てたければ、親自身の感性を磨け」

…というようなことを見聞きして、読んでみたのが「センス・オブ・ワンダー」だ。

センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

この本は、アメリカの生物学者レイチェル・カーソンが、甥っ子と一緒に海辺や森を探検した際に感じたこと、そして自然を感じる大切さを、子どもだけでなく大人に対しても伝えた本。

自分の行動にどこか不足を感じていた私には、肝に銘じたい点が多かった。

美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものに触れたときの感激、思いやり、哀れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたび呼び覚まされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります

あ、まさに。自然を通じて我が子に伝えたいのは、まさにこういう感覚だったかもしれない。

大人自身の姿勢としては、

私たちが住んでいる世界の喜び、感激、神秘などを子どもと一緒に再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、そばにいる必要がある

ことを認識しつつ、

もしこれが、今までに一度も見たことがなかったものだとしたら? もし、これを二度と再び見ることができないとしたら?

こういう目で世界を見よと。


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改めて考えてみると、前半で書いた我が子というのは、まさにこういう目で世界を見ているのだろう。大人からすると「何でこんなものに興味?」の連続だが、この好奇心を伸ばしてあげることによって、こんな人生が送れるだろうと結ばれている。

地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独に苛まれることは決してないでしょう。

生後9ヶ月。好奇心のままに動き回る我が子。それを追い回すのはしんどいときもあるが、元気(わんぱく?)なのはありがたいことでもある。そのガソリンが好奇心だとしたら、大切に大切に育ててあげたい。