私には、人の愚痴を聞く才能がある。
好きなわけでは決してないが、「聞いてくれそう」に見えるらしい。中にはわざわざ「聞いてくれ!」と頼む人もいる。男女問わず1日1人は現れるから、きっと才能なんだろう。
才能ならば商売にしよう。せっかくならばBarでも開こう。と、私は要件を明らかにすることにした。「何故私なのか?」を問うてみたのだ。
ちゃんと聞いてくれるから
実は私は喋るのが苦手だ。気の利いたトークなどできない。
と、18才で自覚して以来、積極的に喋るのをやめた。代わりに聞きに徹してみると、世の中には喋りたい人が多いこと。喜ばれるし、自分も楽だし、一石二鳥なのだ。
否定しないから
私は優柔不断は性格だ。Noといえないし、「それは違う」ともいえない。
さまざまな可能性を考慮しているだけなのだが、それが「尊重」して見えるらしい。ゆっくり考えているだけで喜ばれ、優しい人に見られるなんて、やはり一石二鳥なのだ。
共感してくれるから
実は私は飽きっぽい性格でもある。社会人16年で、5社5職種9職場を体験した。
よって、経験値が多い。引き出しが多い。「あ〜分かる分かる」という回数が多い。そしてまたいろいろ聞くから、喜ばれる上に経験値が増えて、これもまた一石(略)。
ということで、昔コンプレックスだったことが、今は才能になったのだ。人生は面白いものである。
愚痴を聞く=ボランティアだと腹も立つけど、才能ならば仕方ない。早速Barを始めよう。