皆さんは、自分の故郷が好きですか?
特に田舎出身で、今は都会に住んでいる人。若い頃にはきっと、不便な田舎の短所ばかりが見えたでしょう。
かくいう私も田舎出身。18歳で故郷を捨て、今は東京都文京区で、都会暮らしをしています。
その文京区で最近たまたま、母の故郷のPRイベントがありました。
島根県にある津和野という町が、幕末に描かれた画集をきっかけに、文化庁の定める「日本遺産」に選ばれたのです。
今も昔も津和野のシンボルは「鷺舞」
津和野というのは、山奥にある城下町。ほんっとうの山奥に、まるで桃源郷のように、そこだけ城下町になっています。
「青野山」を越えると津和野の町が待っている
21世紀の現代に、都会に憧れることもなく、もっと廃れてしまうでもなく、ただただ「津和野」である感じ。これって凄いことですよ。
「三本松城」は解体されたが、城山は現存する
何故なら、古いものを古いまま残すって、新しいものを新しいまま残すより、よっぽど難しいことだから。
400年前から受け継がれている「津和野踊」
今騒がれている築地にしても、古くなったら普通、壊すだけじゃないですか。昔の文化にしても、廃れたらそのまま消えるだけじゃないですか。それを修理とかメンテナンスとかしながら、残してきた町民の努力が凄い!
子供の頃は、ただ古い町としか感じなかったけど、背景にある町民のプライドを感じたら、ただの田舎なんて畏れ多い!
津和野は母の故郷であって、私の故郷ではないけれど、そこにルーツがあるなんて、素直に嬉しい1日でした。