1999-01-01から1年間の記事一覧
親戚の家は、アントワープの郊外にあった。 アントワープといえば、有名なのは「フランダースの犬」。DVDで予習しようと、見るうちアニメに夢中になった。 才能を与えられながら、貧困に苦しむネロ。その暮らした家や野原は、今や工業地帯となり、見る影もな…
イギリスから予定外に早く戻ってしまい、その後はどこへ行くともなく、ベルギーの家で過ごしていた。 ヨーロッパは、大都市以外はみな田舎。その雰囲気は、東京とは比較にならないくらいスローで、心地良すぎ、のんびりしすぎ、何と、日本への帰国を忘れてし…
ロンドンで2人と別れ、いざ、イギリス1周へ出発! と、意気込んだのも束の間。肝心のブリットレイル・パス(鉄道周遊券)が、捜せど捜せど見つからない。親戚宅に、置いてきてしまったらしい。 しかし、そのまま帰るのは恥ずかしい。考えた末、夜行のコーチ…
10代の頃は、夢なんかもう、腐るほどあった。 その中の1つが、ロンドンに行くこと。部屋の壁には地図。通りの名前を、覚えてしまうほど眺めた。 そんな夢が、叶ったのは20歳の夏。 ロンドン郊外に留学中だった友人と、「8月29日午前11時に、ウォータールー駅…
3日目は車。キンデルダイク経由アムステルダムへ。 週末だったせいか、通りには大きな花市が出ていたり、人々が賑やかに、昼間の麦酒を楽しんでいたり、街の雰囲気は、平和そのものに感じられた。 そんなアムステルダムは、薬物や売春など、日本では禁止され…
2日目はローマへ。 昔憧れた、オードリー・ヘプバーンの映画では、活気ある市場、陽気な人々、道端には花が咲き、川には素敵な橋が架かる、、、そんな印象だったけど、 実際はもっと乾いた、土っぽくて埃っぽい、古代遺跡の中の都市、という感じだった。 中…
20歳の夏、憧れに憧れた、夢のヨーロッパへ。 ベルギーに住む親戚の家に寝泊りし、連日日帰り強行で、各地を巡った。 日本から12時間のフライトを経て、着いた翌日、早速パリへ。 トーマス・クックの時刻表で、タリスという国際列車で、入国審査は車内で、、…