友人の結婚式が、素晴らしすぎて凹んだ。
あの、優柔不断でいつも何かに悩んでて、酔うとたまに暴れることすらあった(これ、最近の私か?)彼女の、「妻」然とした堂々たる態度。
子供から大人まで、そして国境すらも越えてみんなが祝福する、ラブとピースに溢れるような演出。
彼女はこの結婚を通して、確実に「大人」になってた。
日の当たる表街道を行く彼女。欲しいものを、ちゃんと自力で手に入れたんだねぇ~うんうんうん。そんな祝福と共に、彼女の中で、大きな転換があったんだろうと想像するから感慨深い。
それは、家族のこと。
彼女と私は、家庭環境が似ている。彼女の家も片親で、だけど自分の性格は、離れて暮らす父親に似ている。理解し合えない母との関係。だけど育ててもらったから、離れきることに罪悪感も覚える。
結婚の条件は「婿養子」だった。だけど彼女は、ご主人というパートナーと共に、お母さんたちの不安をひとつひとつほどいて、「嫁入り」という結婚に漕ぎ着けた。
自分の願望よりもまず、家族やみんなの「全体最適」を考えてしまう彼女だからこそ、の悩みだったと思う(私だったら駆け落ちとかするね)。
だけど彼女が越えるべきだった壁は、「まず自分の幸せありき」っていう発想に至ることだったのかなと、彼女の「今、満たされてますッ」て顔を見ていたら思った。
形式にとらわれる余りに、せっかく出会えた好きな人と、結ばれませんでしたじゃ本末転倒。誰のために生まれてきたのか分からないからね。
そんなこんなで、今現在は裏街道の私も、いつか日の目を見るべく、というかその長すぎる道のりを思うと、孤独に気が遠くなりそうだったので、いつものように近所のバーへ、癒しを求めて歩いたのでした。