カープ戦を見てきました。カープより、カープファンに興味があるんです。
この人たちは、カープの何に、ここまで魅了されているんでしょう?だってここ、東京だよ?神宮だよ?
こう考えるようになったきっかけは、私の暮らす文京区です。ここには巨人というチームがありますが、ここまでの一体感はありません。
全国区のチームなので、地元も必要ないんでしょうが、せっかく地元にあるんだから、私ももっと楽しみたい、カープのように、っていうのが本音。
そこで人に聞いてみました。巨人とカープの違いは何か?
そのキーワードは「愛着」「情け」「共感」といえそうです…!
広島に住んでいると、あらゆるところにカープの宣伝があり、あらゆるものがカープのグッズと化し、挨拶代わりがカープの勝ち負けなんだとか。
また親会社のない市民球団ゆえ、チームは貧乏、スタジアム(市民球場)はボロい、育てた選手はすぐ移籍と、まぁ確かにほっとけない!
そして、近年のカープ女子ブームや出戻りドラマの数々。私もファンになって一緒に楽しみたいって想いが、スタジアムに足を向かわせますよね。
さて、地方のローカル球団が、都会のブランド球団を凌駕する。ここに潮流を感じるのは、私だけでしょうか。
私は今、東京にある大企業で、全国区のビジネスを展開していますが、この商売に正直、限界を感じるときがあります。
何故ならここには「心」がないから。
会議といえば、頭の良い人たちが集まっては、合理性や効率性の追及ばかり。数字で人を動かそうなんて、モノやカネじゃあるまいし。
弱くたって貧乏だって、市民と共にあった球団。それを応援し続けた心が今、25年ぶりの優勝で爆発している。
カープのムーブメントからは、「心」が見える気がします。