さくらももこ死去がニュースになっているが、私は今夜、Tさんの通夜であった。
死因はがん。享年49才と、早すぎる別れである。
Tさんとの出会いは、3年ぐらい前の「文京社会起業講座」だった。
父上から受け継いだ古民家を商用利用できないかということで来られていて、その後、イベントスペース「健康古民家かのう」をオープンさせた。
「健康」と銘打っているのは、Tさん自身が、がんを自然治癒させた経験から。
悪いところをすぐに切り落とす医療より、生活改善こそが大切なんだというコンセプトの下、私が味噌造りイベントに参加させてもらったのは、今から10ヶ月前のこと。
そのときは元気だったのに、今年の6月、がんが再発して入院。8月には帰らぬ人となったわけだから、本当に呆気ない。死は突然にやって来る。
通夜は通夜で、サクサクと呆気なかった。
悲しむ暇を与えない、ためではないだろうが、オペレーティブでシステマティックで、「死」を扱ってはいるものの、それ以外扱ってないというか、残されるのは生者なんだから、そこから「生」を考えなければならないだろうということで、私なりに感じるところを、書き残そうとしているのがイマココである。
実は(?)私の子宮は、健康的な状態ではない。
1年前から軽微な異常があって、軽微ゆえに治療法らしい治療法はなく、生活改善で治すしかなくて、
一方で軽微なくせに、「治さなければ5〜10年後にがんになります」と約束された状態で、にも関わらず1年間、治ってないのがイマココ。
生活改善の難しさと、もしこのまま治らず、約束通りがんになったとして、私が10年後の今日、Tさんのように見送られる可能性だってなくはないってことに、怖ろしさを感じる。死は突然に来るんだから。
…そんなことを悶々と考えていたら、ちきりんのツイートが目に入った。
「人生100年時代」とか言って煽られて、お金ばっかり貯めてる人もいるけど、その一方で、50年で人生が終わってしまう人も確実にいる。「もし人生があと10年しかなかったら、自分は今日の時間をどう使うだろう?」ってことも、同時に考えながら生きたい。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 28, 2018
ふむ。
長生きしたときの貯金も大切だけど、早死にしたときの悔いなき人生も大切だと。
だとしたら私はシンプルに、好きな人と同じ空気が吸いたい。そして、好きな人がもっと増えるような行動をしたい。
その土台として、健康な体と経済的安定が欲しい、かなぁ。難しいことはもうどうでもよくて、心に素直に行動したい。
本当にイマココだけの感覚だけど。
Tさん、どうもありがとうございました。