1998年、大学生として迎える最初の夏。
海の向こうへ旅立つ者も多い中、何故か「外国の前に日本を知らねば!」という強迫観念に駆られた私は、全3部から成る、結構長い旅に出ることになった。
題してナツタビ。第1部の九州編は、当時入っていたYH研究会の先輩と。
博多は中洲の屋台。そこに辿り着くまでに、実に24時間かかった。
午前0時ちょっと前、品川駅を経ち、翌日の午前0時ちょっと前、博多駅に到着。列車を乗り継ぎ、列車を乗り継ぎ、車窓の景色にいちいち興奮することにも飽きて、九州に上陸してからも、博多は意外に遠くて。
しかし今になってびっくりするのは、そんな旅にも関わらず、博多の宿を用意していなかったこと。「到着が遅いから、中洲の屋台で夜を明かそう」って、全員が決めていた。
若いって未熟。そして感動が多くて、ステキです。