ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

Hong Kong, 2003, 1/2

何かに恐怖を感じたり、躊躇してしまったりする時は、「ちゃんと知る」をすることで、解決出来ることがある。

今日は会社で、未知の業務に着手した。分からないから、ちょっと気が重かったのだが、始めてみたら意外と平気で、何故か香港を思い出した。

Hong Kong, 2003, 1/2_a0106978_0542125.jpg

香港に行ったのは、2003年の冬だった。

台湾、韓国に次いで3度目のアジアに、抱いた印象は「交差点」。見たことのない民族が、北から西から集まっていた。

そんな中、宿泊したのは美麗都大厦。重慶大厦の横に建つ、安宿の多い雑居ビルだ。

Hong Kong, 2003, 1/2_a0106978_1381617.jpg

私を部屋に案内したのは、インドから来た出稼ぎ青年。辺りには、商魂逞しいアラブ人に、不健康そうな西洋人が、うようよと。

「もう、今何が起こっても文句はいえない!」

エレベーターが閉まり、生存本能が働いたのか、下手な英語で喋りかけまくる私がいた。相手を、知りさえすれば安心出来る、そう思ったのだ。

Hong Kong, 2003, 1/2_a0106978_0552217.jpg

震えながら眠ったけれど、結局朝まで、安全に過ごした。

窓からは、香港人の生活が見えた。もっと世界を知った、もっと図太い私なら、10倍は楽しめただろう、香港の夜だった。