2日目は本宮。
全ての道は本宮に通ずる、熊野本宮大社である。
本宮大社の参拝は、大鳥居のある大斎原(おおゆのはら)から。
大斎原とは、熊野川と2本の川が合流する中州のことで、明治の洪水で流されるまでは、そこに今の8倍の広さの旧境内があったらしい。
紀元前から守られてきたこと自体、凄い土地には違いないけど、
辺りには野の花が咲き、、、
木々は涼しい影を作り、、、
初夏の緑はきらきら眩しく、、、
聖地だからって厳かぶってないというか、想像した以上にゆったりとした土地だった。
大斎原を後に、現在の本宮大社へ。
昨日に続き、熊野のシンボル、八咫烏に迎えられ鳥居をくぐると、
参道の脇に幟がずらり。
階段を昇りきると、そのミニチュア版が刺さっている。1本500円で奉納出来る、絵馬のようなものらしい。
さて、肝心の参拝は、GWということで順番待ちの列が。。。
本宮大社の社殿は左から順に①②③④と番号が振られているが、実際の参拝は③②①④の順でするのが良いそう。
そうとは知らず適当に参拝したけど、、、合ってました!
境内には八咫烏のポストがあり、そこへ投函した郵便物には、オリジナルスタンプを押してもらえる、とのこと。
昼食は鯉のぼりが泳ぐ鳥居脇のカフェで、和歌山の郷土料理「めはりずし」を頂いた。
5月、鯉のぼり、端午の節句。田舎ではちゃんと、伝統文化が継承されている。
季節を感じることとか、自然と共に暮らすこととか。素朴で明るい日本の暮らし。。。
バタバタとバスに乗って、近くの湯の峰温泉へ移動。
湯の峰温泉は、山間にある本当に小さな温泉街。
楽しみ方は、昭和の匂い漂う公衆浴場に入り、
湯上りには売店で買った玉子や野菜を、
温泉で茹で、
川の水で冷やし、、、
ちなみに多くの人が裸足で川に入っているが、水が温かいわけでは別にない。
川の脇には、東光寺という小さな寺があり、そのメッセージがまた刺さる。
『昨日を忘れ 今日を喜び 明日を楽しむ』
そうですね。能書きなんかはもうどうでも。
再びバスに乗り、新宮へ戻る途中、
窓から見えた雰囲気が良かった。みんなで川浴び、なんて今や夢か幻か。。。
大自然の中では、大人も子供も男も女もないんだな。