オリンピックや高校野球で、アスリートたちが口にする「応援して下さい」。私、意味が分からなかったんです。
応援が寄与する理屈が分からないというか、中には「にわか」もいるわけだし、スタジアムが一色に染まるなら別ですが、重要なのは能力や技術だと、少なくとも考えていました。
しかし、最近分かってきたんです。アスリートの皆さんは、「体」を鍛え、「技」を磨き、個人として出来ることは全てした上で、応援を求めています。
心技体の最後、「心」を最大化する方法として、それが必要なんでしょう。応援は質より量。にわかにも意味があるんです。
さて、前置きが遠回りしましたが、私は最近、あるプロジェクトを任されていて、今まで関わったことがない人数の、舵取りを任されています。
以前の私であれば、そもそも人見知りだし、人を頼るのが苦手だから、自分で何でも出来るよう、職能を磨き、あらゆることをしてきました。
また、以前の私であれば、重すぎる責任に匙を投げたでしょうが、皆さんが仕事とはいえ、本当によく協力してくれるので、「この船を沈めるわけにはいかない!」と、妙なモチベーションに満たされてもいます。
つまり、苦手だった「チームでやる」に挑戦した結果、新しい景色が見えているということです。
これこそ、個人で勝ちまくってきた体操の内村くんがこだわった「団体で金」の本質ではないでしょうか。スケール違いすぎますが(笑)
恥ずかしいことに、私はこれまで本当に、独りで大きくなったような顔で生きてきました。
しかし今現在、いろいろな人に迷惑をかけながらも支えられていることを実感しています。
そして気づいたのは、生まれてから今まで、親や兄弟、先生や友人や彼氏、上司や同僚などといった、本当に多くの人に支えられてきたということ。
それにやっと気づいた今、雑に生きてきた自分を反省。ちゃんと感謝を示したい気になっている、2016年8月の某日です。