東京の春に、桜が咲いた。
ということで、新年度の4月1日、靖国神社へ早朝参拝。
数ある名所の中から、靖国を選んだのには理由がある。
2011年3月11日、東北地方を中心に東日本全体を襲った、地震、である。
津波による甚大な被害。凄い勢いで増える犠牲者の数。福島の原発事故は首都圏からも日常を奪い、(私にとっての)極めつけは、富士山麓での震度6強の地震。
日本はいよいよ終わりだ。
と、翌日は6時に起きて、靖国神社を参拝した。
津波で壊滅した街は、戦災の後のようにも見えたし、原発で作業する人々は、国を守るために命懸けで、戦地へ赴いた人々のようにも見えた、から。
そして、靖国にまた桜が咲いた。
残された私たちが、今、するべきこと。それは、間違いだらけの日本をあるべき形に建て直すこと。
さて、靖国神社の境内には、神木の苗を頒布している小屋がある。
『緑は人を安らかにする』
と、太平洋戦争で大佐を務めた人物が、苗の頒布を始めたそうだ。
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遠い北欧の国では、道端に咲く花は、それが他人の庭であっても、摘んで帰って構わないらしい。
その理由は、何なのか。
花は自然が所有するもの。たまたま私が育てているとか、そういうことはあるにせよ、所詮、人が所有出来るようなものではない。だから、分け与えよ、と。
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改めて。
残された私たちが、建て直すべき日本とは?
実はその答えの1つに、「緑化」があるような気がしている。
自然は人を癒し、時に人を傷つける。その力は強大で、到底人が支配出来るようなものない。
人はより多くの緑に触れ、謙虚になり、欲をコントロールするべきなのだ。
『緑は人を安らかにする』
その意味は、重い。