ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

頑張りたいけど頑張れないに効く本|あやうく一生懸命生きるところだった

STAY HOMEなGWも、残り3日(5/4)。

今日は「政府パトロール」(=ニュースを見ながらその体たらくぶりを見張ること)を休んで、好きなことだけに取り組んだ。

トロールする→危機感高まる→勉強する→社会の仕組みが分かる→自分の行動指針が決まる

という一定の効果は見られたものの、感情的には「くさくさ」してしまったのだ。

GWも残り3日なので、自分のことを満たしたく、そういうわけで今日は、こんな本を読んでみた。

冒頭の一部分を紹介しよう。

あと10分我慢して登れば山頂だと言われて

ひぃひぃ登ったのに

10分たっても頂上は現れなかった。

もう少しだよ、本当にここからあと10分だから……。

その言葉にダマされながら

40年も山を登り続けてきた。

ここまで登ってきたついでに

もう少し登ってみることもできる。

必死に登り続ければ

何か見えてくるかもしれない。

でも、もう疲れた。

気力も体力も底をついた。

チクショウ、もう限界だ。

今よりまだ打ちひしがれていた2ヶ月ぐらい前、丸の内の丸善で、心を打ち抜かれた一説だ。

著者であるハ・ワン氏は、

イラストレーター、作家。1ウォンでも多く稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める。こうしてフリーのイラストレーターとなったが、仕事のオファーはなく、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもないという決定的な事実に気づく。以降、ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になった。

ちなみにこのブログの著者(私)は、

八重洲で働く派遣社員。40歳を迎えた2019年、クラフトビールを立ち上げるために地方移住するも、1年で挫折して帰京。都会に疲れたから田舎に憧れたのに、田舎に行ったらもっと疲れてしまったという結果から、「自分は、自分の"働き方"に疲れていたのだ」と悟る。現在は志高く頑張ることを休んで、日々、読書と映画のモラトリアム期間中。

著者との共通点は「40歳という節目に、頑張るのを止めた」ことだが、私は油断すれば頑張ろうとしてしまう性格である。

頑張りたい→頑張りすぎる→気づけば「くさくさ」しているため、こういう本が必要になるのだ。

 

書かれているのは数々の挫折と、立ち止まっては聞こえてくる心の声。

共感する点は多すぎて挙げきれないけど、

  • 現代社会は「頑張る」ことを賞賛しすぎている
  • 自分の幸福度を測るのは、周囲ではなく自分の目だ
  • 人生の目的は、結果ではなく過程である

辺りが、今日の自分には響いた。

「頑張らない人」の言葉だから良いのだろう。読み進める間にどんどん癒されるのが分かる。

これでいいのだ。byバカボンのパパ

 

さて、上にも書いた通り、私は現在「モラトリアム期間中」。

「頑張る」ことを休んでいるのは、頑張りたがるエネルギーを正しいことに注ぎたいから。 

というのも、今、コロナが到来して、社会を作り直す機会も到来している中で、どこへ向かうか、何を目指すか、という問いの答えは、「今までとは違う」ような気がしている。

例えば今までの社会は、経済や発展のために「人間」を犠牲にしてきたような気がするし、経済や開発のために「自然」を犠牲にしてきたような気がする。

真偽は分からなくても、「ような気がする」レベルでも、「和解」する方法を考える意味はあるような気がする。

そしてその方法は、「今までとは違う」ような気がする。

 

自分はそれを頑張りたいけど、頑張り方が分からない。←イマココ

「頑張りたい→頑張り方が分からない→くさくさ」というループの中で、この本に出会ったのだ。

「ま、そんなに焦りなさんな」って囁いてくれるような、まずは自分に優しくしよう」「それから次の頑張りに向かおう」って、歩みを強制的に遅らせてくれるような本だった。

読後感は、肩の荷がするすると下りて、体までがぽかぽかと温かくなるような感じ。

うーん。

思考がまだ足りないけど、「今までとは違う」って、こういう感じなのかな。

ガンガンいこうぜ」じゃなくて、「いのちだいじに」みたいな。

 

お題「#おうち時間