ゆかこの部屋

小さな幸せを集めて貯めるblog

国生みの島、淡路島

ということで、淡路島に行ってきました。

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淡路島とは、兵庫と徳島の間に浮かぶ大きな島。多くの人にとっては、「玉ねぎ」のイメージが強いかもしれませんが、

実は「古事記」の冒頭、日本という土地の天地創造を描いた神話の中で、「国生みの島」として登場するのが、ここ淡路島。つまり今の日本はここから始まったとされるほど由緒正しい島なのです。

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そんな淡路島の何が素晴らしいって、ひとつには「食材の豊かさ」。島には田んぼや畑、牧場が広がり、周囲はもちろん海だから、米、野菜、肉、魚と名産品も多く、その食料自給率は軽く100%を超えるんだとか。

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その分、田舎には違いありません。駅もコンビニもないし、不便は不便。しかしだからこそ、自分で作ったり地元で育ったりした食材を、味わう時間があるのです。

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考えてみたら、こんなにまともな食事をしたのは、久しぶりのことでした。「食べるために」働いているはずが、都会の暮らしは忙しい。大切なことが疎かになってしまうのです。

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食材そのものもそう。都会のコンビニやスーパーには、確かに種類こそ並んでいるけど、どれもが「モノ」として並んでいるだけ。どんな人が作ったとか、どんな土地で育ったとか、それを味わうことはありません。

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「食材の豊かさ」とは、単にその量や質だけを問うものではないのかも。「口福」という言葉があるけれど、その一口からどれだけの幸せを得るか。自分のことを顧みれば、それは「暮らし方」とセットで、考えるべきことなのかも。

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都会で当たり前のようにしている暮らしは、どこかが少し狂っているのではないか。忙しさと引き換えに、大きなものを失っているのではないか。淡路島は、時代を超えても流されることのない大切なことを、しっかり今に伝える島なのではないか。

感銘だらけの1泊2日。明石海峡を渡るまで、夢を見ているようでした。

これが、国生みの島の力なのかな。

楽久登窯|兵庫県洲本市

淡路島で、「土と生きる人」に会ってきました。

続いて紹介したいのは、古民家ギャラリー&カフェ「楽久登窯」さんです。

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オーナーの西村さんは、神戸市出身の陶芸家。 

当初は多くの陶芸家がそうするように、作陶と展覧会(販売)という生活を送っていましたが、名前が売れれば売れるほど、忙しくなるばかりで豊かにはなれていないことに違和感を覚え、淡路島に居を移したんだそうです。

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そして祖母の家だった古民家をリノベーションしたギャラリーで、自ら展示、販売することに。

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全てを自分で行うことで、半分しか作陶しなくても、同じ売上を得られるようになり(展覧会のマージンが高かった)、空いた時間はゲストとの交流に。

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更に数年後には、姉と母がカフェを開き、器を楽しんでもらう機会も増えたそうです。

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あまりによくできたエピソードですが、自分のルーツである淡路島の土と家を大切にしたからこそ、それに共感する人が集まったのではないでしょうか。

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大量生産には心が入らない。そんな仕事では、たとえ儲かっても豊かにはなれない。

土と生きる人は、本当に大切にするべきことを、よく知っているのかもしれません。

樂久登窯 -淡路島五色町の窯元・陶器制作販売・ギャラリー・カフェ-

花岡農恵園|兵庫県洲本市

淡路島で、「土と生きる人」に会ってきました。

まず紹介したいのは「花岡農恵園」さん。

こちら、通常の慣行農法ではなく、この頃人気の有機農法(オーガニック)でもなく、「自然農法」を取り入れているという珍しい農家さん。

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自然農法とは、「耕さない、草刈りしない、農薬はもちろん肥料もやらない」で育てる農法のことで、畑(有機農法)をしている私からすると、「それで育つの?」なんてツッコミたくもなりましたが、本当にそれでいいんですって。

オーナーの花岡さん曰く、自然農法とは土本来の力を復活させること。ここでは5年かけて土を自然に還したそうで、一度還してしまえば、土は土中に存在する微生物の働きで、耕さなくても柔らかくなるし、草刈りしなくても荒れなくなるし、肥料をやらなくても立派に育つようになるんだとか。

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実際、畑でいただいた水菜は、市販のものより骨太で、ドレッシングより味が強くて、まさに生命力の塊でした。

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一方で、花岡さんはこんなことも。

「慣行農法の過剰な施肥が、土を弱くしてしまった」と。

施肥自体が、土の中にあるべき微生物を殺してしまい、結果として、微生物同士の合成を弱め、肥料の必要な土にしてしまったんだと。生産性向上の裏で、こんな矛盾が起きていたとは。

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しかし考えてみると、こういうことは人にもあって、例えば消毒や除菌をしすぎて、アレルギーの子供が増えたとか、すぐに風邪薬を飲むせいで、かえって引きやすくなったとか。

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きっと、土や人があるべき状態になるには、ある程度の時間がかかるのです。それを急ぐあまり、強引に進めてはいけない。できないことまでしてはいけない。
という、土と生きる花岡さんならではの、強いメッセージを感じました。

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合鴨農法で育てたお米、無肥料・無農薬・自然栽培で育てたたまねぎ・野菜の通信販売│淡路島 花岡農恵園

花岡農恵園 | 諸国良品 | 無印良品ネットストア

ラグビーを見てきました

大学ラグビー早明戦」を見てきました。

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ラグビー自体を初めて見まして、それはそれは迫力満点。ゴールを目指すのはサッカーと同じだけど、ボールの奪い合いがほぼプロレス。大きな男たちが揉みくちゃになるのを、息を呑んで見守る感じでした。

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さて、東京オリンピックの前年、2019年にはラグビーW杯が日本で開催されます。五郎丸のとき(前回)は全く見なかったけど、せっかくの祭りなので今度はちゃんと楽しんでみよっと。

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ちなみにこの日のラグビー場は、早明ラグビー部OBと見られる、ガタイの良いオジさまたちでいっぱいでした。グラウンドも激しいがスタンドも激しく、それはそれで見どころなのかも。

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六義園に行ってきました

駒込にある「六義園」に行ってきました。

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今は、桜や紅葉で有名な都立庭園。江戸期には小石川後楽園と共に、「江戸の二大庭園」として並び称されたそうです。

園内には、海を感じさせる池、山を感じさせる丘、川を感じさせる川(?)が築かれ、とても優雅な気分になります。昔の人もこうやって、自然に心を癒されたのでしょうか。

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さて、今回は母の希望で出かけましたが、せっかく近くに住んでいたって、こういうチャンスはなかなかないもの。忙しい日常に埋没されているのです。勿体ない!

足下には幸せが、意外にごろごろ転がっているのに、それに気づく感性を、失っているのは自分が原因。

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来年はこういうことに、もっともっと目を向けよう。行動のコントロールを、より一層真剣にせねば!

2017年「影響を受けた本TOP5」

LIFE SHIFT|リンダ・グラットン

次の時代を、先に生きる。|高坂勝

問題解決に効く「行為のデザイン」思考法|村田智明

 

かかわり方のまなび方|西村佳哲

 

人間関係をしなやかにするたったひとつのルール|渡辺奈都子

 

酉の市に行ってきました

11月30日、「酉の市」に行ってきました。

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酉の市とは、浅草・鷲神社を発祥とする例祭。毎年11月の「酉の日」に開かれ、熊手で来年の福を集める、年末の風物詩でもあります。

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酉の市には、地域仲間のAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Aさんの同僚Eさん、ランニング仲間のFさん、Gさん、そして私の同僚Hさんと、ごちゃ混ぜの一行が集まりました。

♩あと何日かで今年も終わるけど(ユニコーン)、考えてみれば今年はこういう1年だった気がします。

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出会いと別れの繰り返し。また会う人は会うし、別れる人は別れる。

人間関係において、「古い」と「深い」は実は関係がなく、続ける中で重要なのは、会うたびに新しくなれる関係かどうか。

要するに、関係自体が新しいうちは、ただ会うだけで新しいけど、古くなればなるほど、それぞれの成長が重要になるのです。

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来年はもっと成長して、もっと世界を広げたい。そんなことを感じる、酉の市の夜でした。

畑に行ってきました|15週目

検査結果が出た途端に、あれこれ忙しくなった。

やっと具合良くなったのに、また悪くするつもりかよ!ってことで、強制的に畑。

時間に余裕がなければ、畑などできるものではない。しかし余裕というものは、待っていてできるようなものでもない。であればほかをセーブしてでも、私は畑に通うんじゃ!

と、ナゾの気合。些末なことに人生を奪われるわけにはいかない。

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そういうわけで本日の畑。

前回剪定しまくった茎ブロッコリーは、まぁまぁの収穫。アドバイザーさんによると、もっと丸々太る増えるらしい。今日からちゃんと追肥するのだ!

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苺は成長を感じづらいが、ランナーが伸びてはきている(右は植えた日の写真)。私はこれで、39才のバースデーケーキを焼くのだ!

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そして、ほうれん草など冬の葉ものも芽吹いて、また楽しくなってきた私の畑。

「もう飽きた」なんていってないで、ちゃんと余裕を作ろう!余裕がないなら、やることを減らそう。

あるべき方向へ。畑で少し、平常心に戻れた。

愚痴を聞く才能

私には、人の愚痴を聞く才能がある。

好きなわけでは決してないが、「聞いてくれそう」に見えるらしい。中にはわざわざ「聞いてくれ!」と頼む人もいる。男女問わず1日1人は現れるから、きっと才能なんだろう。

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才能ならば商売にしよう。せっかくならばBarでも開こう。と、私は要件を明らかにすることにした。「何故私なのか?」を問うてみたのだ。

ちゃんと聞いてくれるから

実は私は喋るのが苦手だ。気の利いたトークなどできない。

と、18才で自覚して以来、積極的に喋るのをやめた。代わりに聞きに徹してみると、世の中には喋りたい人が多いこと。喜ばれるし、自分も楽だし、一石二鳥なのだ。

否定しないから

私は優柔不断は性格だ。Noといえないし、「それは違う」ともいえない。

さまざまな可能性を考慮しているだけなのだが、それが「尊重」して見えるらしい。ゆっくり考えているだけで喜ばれ、優しい人に見られるなんて、やはり一石二鳥なのだ。

共感してくれるから

実は私は飽きっぽい性格でもある。社会人16年で、5社5職種9職場を体験した。

よって、経験値が多い。引き出しが多い。「あ〜分かる分かる」という回数が多い。そしてまたいろいろ聞くから、喜ばれる上に経験値が増えて、これもまた一石(略)。

ということで、昔コンプレックスだったことが、今は才能になったのだ。人生は面白いものである。

愚痴を聞く=ボランティアだと腹も立つけど、才能ならば仕方ない。早速Barを始めよう。

メンタルについて考えてみました

同僚が1人、メンタル休職することになった。また、休職まではいかないものの、危ない子も1人いるらしい。

世は空前のメンタルブームだが、会社はメンタルを休職させるだけでなく、その原因に立ち向かわなければならないのではないか。

…って、難しいことは分からないけど、私もそれっぽかったことはある人として、何ができるのかを考えてみたい。

今年の春は辛かった

私は企画職で、年明け~春が繁忙期である。

その頃は、普通に回すだけでも大変なのに、メンバーが営業から異動してきた素人ばっかで、何か頼むにも教えなきゃならず、忙しすぎて崩壊した。

普通に考えれば、上司に報連相すれば良かった。が、その暇すら惜しかったし、聞いてくれないだろうと決めてかかっていたし、最悪の場合、能力不足を責められるかもしれないから、いっそのこと事故ってしまおうと、深夜残業しながら考えていた。まともな精神ではなかった。

そうしたら予想通り、というか予想以上に事故って、上司との面談で大号泣。そこまでならないと気づかない目の節穴ぶりは驚いたが、火消しはすぐに終わり。そういうもんだと悟るきっかけにもなった。 

私がこの経験から、学んだことは4つ。

人は意外と助けてくれる

メンタルになる人の多くは、「自分でやらなきゃ」感の強い人であろう。そして抱え込み、パンクして、それにより迷惑をかけ、責めを受け、ますますメンタルになる。真面目さが二次災害を起こしているのだ。

それ以上傷つく前に、行動を改めよう。まずはSOSを出す。Aさんが役に立たなければBさんを当たる。結局パンクするかもしれないが、傷つき続けるよりはマシである。

代わりは意外と利く

若いときには分からないが、会社ってやつは選手層が厚い。1人が根を上げたところで、代わりはいくらでもいるのである。

一方あなた自身はどうか。「頑張らなければ干されてしまう」というような不安、「周りはちっとも助けてくれない」というような不満など、ネガティブな気分でいっぱいになるなら、それも含めて報連相しよう。それを聞くのが上司の仕事だ。

守るものを決めよう

私は最近病気になった。だから自分を守るって決めたが、そうなる前を考えてみると、このぐらい我慢しよう、少しぐらい平気だろうという、ちょっとした油断から全てが始まっていた。

あなたが潰れても会社は潰れない。しかし人生は代わりが利かない。真面目すぎるタイプなら、甘えるぐらいでちょうどいい。会社にあなたを蝕む権利はないのだ。

成果をしっかり味わう

最後に紹介したいのが、私なりの「心の守り方」である。体の守り方は「ちゃんと寝る」とか単純だけど、心のほうは難しい。

私が実践しているのは、ふりかえりである。悪かったことだけでなく、良かったこともちゃんと原因を分析する。成果は当たり前に出るわけではない。そこに「自分の力」がある。

ここまで来れば「ゾーン」に入ったようなものだ。仕事を通して成長を得て、その実感を通して自己効力感が得られる。

そして「会社ってところは、給料くれて成長までさせてくれる」と感じられればもう完璧。メンタルのほうが逃げていくはず。

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