鯖江から電車で2時間半。滋賀県は近江八幡という街に立ち寄った。
一角に残される古い町並みは、映画のロケに使われていたことで知った。
八幡堀を歩きながら、「川の流れに草は青々」という言葉が。
台湾のホウ・シャオシェン(侯考賢)監督の作品で、見ているだけで毒素を抜かれる、長閑で爽やかな映画だった。
今年の夏との結びつきで、思い出す映画がもう1本。
韓国のイム・グォンテク(林權澤)監督の「祝祭」も、お盆に見るのにちょうど良い。葬式を通して見える生きること、死ぬことのあれこれ。脈々と受け継がれた命について。
今晩の宿は京都。八幡堀が良かったので、夕方は琵琶湖疎水から鴨川を散策した。
ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。
私だけの世界ではないし、私だけの命でもない。私だけの時間でもなければ、私だけの未来でもない。
痛かろうと傷つけようと、行動するしかないんだな。