「もし明日死ぬとしたら」なんて、考えたことがあるだろうか。
もし明日死ぬとしたら、私は自分で送別会を開き、招いた親しい人たちに「明日死にます。今までありがとう」と挨拶をする。遠くて直接会えない人には、驚かせること覚悟で、全員にメールするつもり。
と、こんなことを急に考えたのは、ある本にこうあったから。
日本人の29%はガンで死ぬが、それ以前に人は100%死ぬ。ところが、ガンを不安視する人は多いのに、「自分が幸せに死ねるか」を不安視する人は少ない。(要約)
で、これを真剣に考えてみると、「自分の大切にしたいこと」が、自ずと見えてくるのだそうだ。
よく「骨肉の争い」というのを聞くが、私には幸い地位も財産もないし、人から恨まれたり憎まれたりしてまで、それが欲しいということもない。その代わり人間関係だけは、良好に死にたい気がする。
と、そんなことを考えていたら、「自分の大切にしたいことが分かるワーク」を受けさせてもらえる機会があった。受けさせてくれたのは、現在リトリートスペースを経営しているOさん。
Oさんは元同僚で、私が今もいるストレスフルな環境に長く身を置いていたが、今は「それぞれ自分の能力活かして、のびのび生きていこうよ」というスタンスの人だ。
で、そんなOさんに見てもらった結果がやっぱり、「大切にしたいこと=人間関係」。地位とか財産とかいったものは、全く重視しないとの結果も出た。Oさん曰く「人間関係を犠牲にしてまで働くのは、よしたほうが良さそうだね」とのこと。
私、別に愛想も良くないし、日頃からまめに連絡もしない。なのに「人間関係(それも深く広く)」とは驚きだったが、
ただ、経済が発展しないという時代に、カネで幸せを増やすのはもう無理。ココロで増やしていくしかない、とは考えているので、その方法論が人間関係、というのは納得できる気がする。
なにしろ現に今こうして、人(今回はOさん)にしてもらったことを思い出し、改めてありがたく味わっていたら、じわじわと幸せな気分になってくるのだ。
「最近の若者は1日中LINEで繋がってないと不安」みたいな話もあるけど、日夜繋がっていないとしても、「想う」ってこと自体が、幸せになれる行動なのかもしれない。
仕事はもちろん大切だけど、こういうことをもっと、大切にしていこうっと。