それぞれの人生を

最近、ちらほらと近況連絡が来る。

Kさんは次男を出産した。Nちゃんはママ友にストレスを感じている。Kちゃんは黒ビールが好きになった。その流れで(?)Yが来ることになった。そしてA嬢はそろそろ移住を決めるかもしれない。

 

私が私の人生を生きている間、みんなもみんなの人生を生きているのだ。それぞれの世界で。

 

※ここからはA嬢の迷いを払拭するための長文です。

自分の人生を生きようというとき、ときにしなければならないのが「決断」である。

Kさんの「出産」みたいな、誰でも祝うようなものは別にして、Aを選ぶということは、多かれ少なかれBを捨てるということになる。

A嬢の迷いは、今いる会社や周囲の人にどう理解を求めるか?ということだが(推測)、

これに対して、私が母を説得したときのノウハウが役に立つかもしれない。

 

前にも少し書いたように、

私が移住を決めたとき、この世で母一人だけが、不安だ不安だと騒いでいた。

母親というのは、まだ起きてもいないことを勝手に想像しては、その得体の知れない不安を、何の整理もしない状態で、ときに子の足を止めるほどの影響力をもってぶつけてくる、手に負えない生き物である。

…という愚痴は置いておいて、このとき私は、「親である以上、本音は応援したいはずだ」という仮説立てをした。だったら、応援できるようにしてあげなければならないと。

 

具体的には「母に応援してもらう」ための企画書を書き始めた。

まずは、「ターゲット分析」。母はそもそもどんな人か。

母はビールを飲まないし、高校卒業後に島根から(広島でも大阪でもなく)東京に出た人だ。だから私がビールを作りたいことも田舎に住みたいことも全く理解できないだろう。

次に「現状整理」。私はこんな母に対して、「リクルート辞めてビール作る」とだけ伝え、あとは聞かれたこと(どこで?とか)に答えているだけだった。確かにこれでは不安だろう(笑)

そこで私は、会社について、労働条件について、ビールの醸造方法についてなど、不安がりなくせに好奇心旺盛でもある母からの質問が、想定できなくなるまで資料を集めた。

そして最後に「想い」だ。私は鳩居堂で綺麗な便箋を買い、2-3枚ほどの熱い手紙を書いた。同じく綺麗な封筒に入れ、大量の資料と共にA4の封筒に入れ、投函した。

母から感想は聞いていないが、それ以降、一切何もいわなくなった。

 

はっ!

A嬢のために書き始めたのに、母のことばかり書き過ぎた!

とにかく、伝えたいことはただ1つ。人はそれぞれの経験則からそれぞれの意見をいうものだ、ということ。それを全部聞いていたら「決断」なんかできない、ということ。しかしそんなときでも、伝えるべきことをちゃんと伝えれば、このように方向転換することができる、ということ。

自分の道は自分しか歩けない。苦楽を共にするのも、究極は自分だけなのだ。

 

私にできることはただ1つ。

A嬢の健闘を祈る!