皆さんは、自分の“強み”を分かっていますか?
私は37歳にもなるというのに、未だ全く分かっていません。分かっていないだけならまだしも、独身、契約社員という身分でありながら、生きてこれちゃったから困ったものです。
さて、徳島県は上勝町に行ってきました。ここは日本料理の“つまもの”を卸す「葉っぱビジネス」で成功した町。
過疎化の中に葉っぱという“強み”を見出し、成功した町を、自分の目で見てみたかったのです。
町までの足は、徳島市からバスで約1時間半でした。
ところが途中に乗り換えがあり、待ち時間が1時間半。そこで歩くことにしたものの、結果4時間歩く羽目に!
確かに売るほど”葉っぱ”があります
車では見れない景色が見れたとはいえ、脚が棒になるまで歩き、最後に入った「月ヶ谷温泉」、生き返るほどに最高でした。
そんなことはさておき、葉っぱビジネスの町、上勝町は2020年までに“ごみゼロ”を目指す町でもあります。
活かせば財産、分ければ資源。だけど捨てれば汚染物質。ってことで、ごみステーションを見学!
ぶ、分別の数が凄い。だけどこれだけすれば、ごみは資源として再生できるってことですね。
これによって自然が守られ、ごみ処理にかかる税金なども浪費されずに済むのです。
葉っぱといい、ごみといい、上勝町って、メッセージ性高すぎませんか?
葉っぱビジネスを見て感じるのは、人間、退路を断たれてもここまでできるということです。
上勝町は正直、限界集落だったでしょう。都会のセオリーで考えれば、取り残され、やがて消える運命だったでしょう。
それが生き残る方法として、“葉っぱ”を見つけたのです。「葉っぱしかない」は「葉っぱならある」であり、自身の強みを見つけ出すことに、都会か田舎かは関係ないということです。
また、ごみゼロ運動を見て感じるのは、葉っぱを始めとする山の恵みに救われたからこそ、それを残そうという心意気。
山の緑や、川の流れの美しさ。都会に住む私は、これを美しいと思いますが、地元で毎日見ている人って、価値になかなか気づかないんですよね。
上勝町の場合は、葉っぱに可能性を見た町が、更なる可能性を見出した瞬間だったのではないでしょうか。
冒頭にも書いたように、私は自分の“強み”が分からず、それを見つけるために旅に出ました。
ですが「○○しかない」は、逆に「○○がある」ということ。
今日をヒントに考えるとしたら、“1時間半が待てなくて、4時間歩く根性”かなぁ。便利なものに頼らず、シンプルに体一つで挑む力なのかなぁ。うーん。