こんにちは。6/27(土)の昼です。
昨日は本業を中抜けして、副業の面接に行ってきました。どんな副業かというと、「塾の教材校正」です。
文京区は「文教地区」なので、塾とか教育系の求人が多いんです。その中に、静岡の秀才ならほぼ通うリージョナル塾Sの求人もあり、その懐かしさからエントリーしてみたのです。
「面接」っていうのはほんの3分ほど。重いのは学力テストでした。
校正=間違い探しなので、問題そのものも多少は解けなきゃならないということで、私は高校地理と小学社会のテストを受けたんだけど、
全ッ然できなかった!!!
びっくりするほどできなかった。地理だけは自信あったのに!
しかしですね、自分の低学力を棚に上げるようではありますが、裏を返せばそれだけ「大人になるのに必要のない知識」を教えているともいえるわけです。
例えばどんな問題かというと、
こんな風にインドの地図が出てきて、円は米、小麦、綿花の生産量を表しています。どの図が米で、どの図が小麦で、どの図が綿花かと問われているわけですが、
要らない!この知識要らない!
では、どんな知識だったら要るかというと、例えばインドの綿花だったら、先生がこう問いかけてみるとか。
『私たちが着ているTシャツ、その原料となる綿はインドで多く栽培されてるんだって。一体どんな人たちがどんな風に働いてるんだろうね。「インド 綿花 労働」で検索してみよう』
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実際に検索してみたら、「児童労働」とか「農薬まみれ」とかじゃんじゃん出てきて驚いちゃったけど、
驚くから考えるのであり、考えるから社会が良くなるのだとしたら、考えるために教えること、それが必要なんじゃないでしょうか。
一方、小学社会(つまり中学受験)もなかなか味わかった。
問題は「歴史」「地理」「公民」で構成されているのですが、「公民」はほぼ論述。
「ふるさと納税」の説明を求められたり、「食料自給率は低いのに食料廃棄は多い」実態に対して意見を求められたり、ここぞとばかりに書いてしまったけど、知識を問う系の問題は・・・。唐から来て仏教を広めた人の名前とか、栄西が開いた宗教の名前とか、ぜんっぜん分かりませんでした。
そもそも私、歴史って科目は苦手だったんですよ。まず、古いほうから教える理由が分からない。「今」との関係がないから、興味が湧かず覚えられなかったのです。
だけど、Tシャツの例もしかり、「今ここにある問題」なら興味が湧くわけで、例えば最近なら「イージス・アショア」ってのが問題になったというところから、日本に米軍基地が置かれることになった経緯として戦後の歴史を学んでみたり、そのほとんどが沖縄にあるという実態から東アジアやの地理を学んでみることはできる。
要は歴史が苦手だったんじゃなくて、その「教え方」が苦手だったということです。あー、社会の先生になりたい。
さて、今回教育系の副業を探しているのには、ある理由がありました。
それはコロナ禍をきっかけに政治や社会を学ぶようになったこと。そして、これは恐らく真理だろうだけど、政治とか社会とか学ぶと、結局「教育」に行き着いてしまうんです。
社会が悪い→政治が悪い→選んだ国民が悪い・・・という風に考えていくと、「こんな国民に誰がした?・・・教育だ」という気づきに至ってしまう。そしてテストを受けに行って、「確かに教育が悪い」と実感できたのが昨日。
※塾を批判しているわけではありません
社会=歴史、地理、公民って、未来の人材を育てるためにタテの知識(=歴史)とヨコの知識(=地理)とイマの知識(=公民)を教えるわけじゃないですか。
それにしちゃどうでも良い知識ばかり教え過ぎだし、興味の湧く教え方にもなってないし、こんなんで社会を見る目が養われるわけないって、たかが副業からいろいろ考えてしまいました。
今日はこれとこれを見よ。
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