8月17日で、子が3ヶ月になりました。
出生時3キロだった体重は倍の6キロに。身長は10センチぐらい伸び、首もぐらつかなくなりました。
表情はますます豊かに。泣きの種類も笑いの種類も増え、最初はただ泣いて寝るだけの人形だったのが、人格ある子どもになってきました。
今月のできごと
初めての予防接種
泣きのバリエーションといえば、今月は初めての予防接種。
注射4種と経口1種を接種するのに、後ろから支えるのはママ(私)の仕事です。
「ジタバタ暴れたらどうしよう…」などと憂うヒマもなく、そのふわふわでぷよぷよの腕に、先生は刺す!刺す!刺す!刺す!容赦なく!
そのとき、
「うぎゃあああああぁぁぁぁぁ!」
と泣き叫び、荒れ狂う赤ちゃんと、それを必死で押さえる私。痛い、痛いよね!母の心も痛い!!
その声は待合室にまで響いたそうですが、幸い、接種後の副反応はなし。但し夜中に何度か、悲鳴のような寝言が…。よく頑張って我慢したので、この日ばかりは求めるだけ抱っこし、求めるだけミルクをあげました。
初めての帰省
初めてといえば、今月は初めての帰省にも挑戦。
初めての新幹線、初めての海、初めての花火…などなど、初めてづくしの中で印象に残ったのは、世のおばあちゃんたちの赤ちゃんに対する視線です。
これは都内(多摩地域)でもそうですが、世のおばあちゃんたちの、赤ちゃんに優しいことといったら!連れて歩けば「かわいいねぇ」「何ヶ月?」などと声をかけてくれるのです。
で、私の実家マンション。そんなおばあちゃんが多数暮らしているだけでなく、住民共有の大浴場(温泉)があるため、赤ちゃんが脱ぐともなれば野次馬たちがわんさか。「〇〇さん家の赤ちゃんだ!」と、おばあちゃんたちの間ですっかり有名人になったのでした。
高齢ママの頑張り
そんな帰省を機に、バスや電車に乗れるようになった赤ちゃん。外の世界は刺激的で面白いらしく、ベビーカーの上できょろきょろと首を左右に目を輝かせています。
といっても、今夏は史上最高の猛暑。出かけるのが憚られる日も多く、最初は躊躇したのです。ところが、家にいると怒る!「外に連れて行け!」と泣いているように聞こえる!外に出しさえすれば、機嫌は直ってしまうのです。
そのため、外出先をひねり出してはせっせと出かけている私。エレベーターなしの3階を、6キロ抱えて2往復、3往復。おかげで脚力はつき、腕は焼け焦げ、あちこち虫刺されの痕だらけに。
パワーアップした今となっては、あれこれ怖がっていた自分が嘘みたいですが、私の勇気や体力がないせいで、子どもの機会ロスになるのは避けたいところ。したいことはさせてあげられる親になりたいものです。
今月の一冊
さて、今月読んで感動したのは、おーなり由子・著『だんだんおかあさんになっていく』。
冒頭、赤ちゃんが「だんだん子どもになってきた」と書きましたが、私のほうも同じくだんだん「お母さんになってきた」ように感じるのです。
例えば帰省の荷物を準備したとき、子どもの荷物を準備して「あ〜終わった」と思ったのに、自分の荷物はすっかり忘れていたとか。例えばお風呂に入れたとき、赤ちゃんを拭いて服を着せ、ミルクまであげて寝かしつけたのに、私はずーっと裸だったり。
自分をそっちのけにすることが増えてきた中で、「まさに!」なこの本を見つけたのです。収められているのは、妊娠中〜2才ぐらいまでを綴った50篇ほどの詩。
どのページにも心当たりがありまくるけど、中でも響いたのは、
だっこ
だっこいっぱいさわってると
いっぱいかわいくなってくるだっこ
だっこだっこしてるとおもっていたら
だっこされていたちいさいゆびが
わたしのせなかを
ぎゅっとつかんでこどものうでのなかは
わたしで
いっぱい『だっこ』
正直、抱っこなんて重いし暑いし、しないで済むならしたくないときもあるのです。
それでも現実として私は、1年前には影も形もなかった人と毎日抱っこし合う暮らしをしていて、その子はまるで神社とかにある巨木にでも抱きつくように私に全てを委ねてくる。そんな風に思ったら、改めて大切な宝物を授かったのだと、初心に帰ることができたのでした。
今週のお題「苦手だったもの」