7年ぶりに、ちょっと釜山へ行ってきた。
次に書きたいのは、この街との不思議な縁について。
再三書いている通り、私は2004年から2007年にかけ、この街に住んでいたことがある。
本当は台湾に行きたかったけど求人がなく(韓国はあった)、同じ韓国でもソウルのほうが好待遇だったけど、その頃の私には「第2の都市が面白い」というルールがあったため、選んだのがここ釜山だったのだ。
そして、2007年に契約満了。
帰国して10年以上、韓国と関わりのない生活をしてきたが、昨年になって同じ部署に、K林さんという人が異動してきた。面識こそなかったものの、同じ時期、釜山にいたという不思議な縁。
そして同じく昨年、つい1ヶ月ほど前のことだが、13年ぶりに現れたのが、キムさんだったというわけだ。
突然の告白を受け、懐かしさと嬉しさとがあった反面、イマイチ自分ゴトにならぬまま、ほぼノリで釜山まで来たのが金曜のこと。そして4日間過ごしてみたら、天気も運気も全てが順調。
ひょっとしたら釜山の街が、「なぁ、俺のこと忘れてへん?」と私を呼んで(釜山は男っぽい)、仕方なくでも会いに来たから、順調にことが運ぶよう、全てを仕組んでくれたのだろうか。
と、そんな因縁すら感じるほど、点と点とが結びついて、1本の線が出来上がった。
なんつって、つべこべ書きましたが、1番嬉しかったのは、街が変貌するほど長い時間が経ったというのに、キムさんの心の中に、私の存在が消えず、残り続けていたということ。
変わる=必ずしも捨てるものばかりではなく、残したいものを選ぶことでもあるという中で、自分がそれに選ばれたこと。それが1番嬉しかった。
ありがとうございました。
〈完〉