ふわふわとした日曜日。
朝食を食べた後、勉強したり散歩したり。ナポリタンが上出来だったこと以外は、可もなく不可もない1日だった。
東京の感染者数は72人。
「13日ぶりに2桁」とあるが、ただでさえ少ない検査数だ。週末はもっと少なくなるから、こんな数字を見せられたところで、「ふぅーん」って感じではある。
私的なニュースとしては、4/10から始まった空前の韓国ブームが落ち着いた。
この本を読み終わったのだ。
ブームの背景はコロナウイルス。
早期に封じ込めた韓国と、だらだら感染を続ける日本。両政府の対応の違いを見ていたら、「え、韓国ってこんな立派な国になったの?」っていう、まるで「昔は冴えなかった同級生が、大人になって再会したらめっちゃ綺麗になっていた」みたいな感覚に陥ってしまい、気になって気になって仕方がなかったのだ。
というのも、私は2004年~2007年にかけ、韓国・釜山に住んでいた。
その頃のイメージとして、前を走っていたのは日本だったのに、2020年になった今、まるで「ウサギとカメ」みたいなことが起きてしまった。
その背景に何があったか、今の日本に足りないのは何か、というのを、考えるための1冊だったのだ。
本書が取り扱っているのは、2014年~2019年。テーマ立てとしては、セウォル号の沈没に始まり、朴槿恵の弾劾、国民の政治への関心、教育制度、日韓関係、などを経由して、コロナウイルスで結ばれている。
一貫して感じるのは、「政治を政治屋に任せない」市民の姿が見えること。
政府は政府で、セウォル号などの反省から「情報を公開しなければ国民が黙っちゃいない」ことをよく分かっているようだ。
さすがは、80年代後半まで民主化運動を続けた社会である。シンプルだけど今の日本じゃどっちもできない!構造にあることがよく分かった。
ちなみに、日本では韓国=反日という目で見る人も多いけど、本書によると「韓国人は忙しいから、反日どころではない」そうです。
改めて「あの頃」に戻って、私の目には韓国人=よく食べ、よく学び、よく働く民族という印象があった。
現に当時、日本に「朝活」という言葉はなかったが、私は夜明けに出社して、朝7時から授業(仕事)をしていたし、朝っぱらから遅刻すらせず集まる生徒を見ていたら、「日本は近いうち、きっと韓国に追い越される」という感覚があった。
そして少なくともコロナにおいて、その日は確かにやってきた。
日本人として、頑張らないわけには行くまい。
さてさて、韓国ブームが去った今、次は何を目指そうか。
まだふわふわとはしているが、ヒントにしたいのは次のツイートだ。
コロナ関連で私たちが今まで見えていなかった問題が浮き彫りになって、社会的に弱い存在がたくさん可視化されるようになったのにそれを理解しようともしない人の多さ…弱者へ支援の手が伸びないような国に未来はないです(きっぱり)
— カスタードぷりん⚑︎⚐︎ (@xiu_freeze0823) 2020年4月21日
首相はよくコロナ収束の後は「V字回復」というが、これまでの経済・社会システムの「回復」でなく、「よりよい日本への復興」が求められている。
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2020年4月26日
医療・介護・福祉に手厚い社会。
人間らしく働けるルールある社会。
外需頼みでなく、内需と家計を応援する経済。
収束に全力あげつつ、新しい日本を!
「よりよい日本」って、何だろう。
そのために、できることって何だろう。